ペレット燃焼実験
今まで焚き付けの補助で使っていたペレットを主燃料にして暖房出来るか実験してみた。
結果)全然暖かく無いのでペレットだけの運用は無理と判断します。
ペレットを燃料に使えるのか?
薪の入手が難しかったら、ペレットを代わりにして暖房出来るのか? そんな疑問から実験を行ってみた。
冒頭に結果から書いてしまったけど、質量が300kg近い薪ストーブ本体を暖めるにはペレットの小さな炎じゃ全く熱量が足らず点火後1時間経過しても、本体の正面は素手で触れる位ほんわか暖かい程度でした。
24時間連続で燃焼を継続すれば暖かくなるかも知れないけど、そんなに待ってられないし暖かく無いのに燃料が減って行くって何だか嫌だ。
ペレットの火床
ペレットが燃える場所を作るべく、工場に有る材料でロストルと、ペレットタンクを作って見た。
そして、燃焼室へ設置するとこんな感じになります。
そして、点火。 なのだけど簡単には火が付かなかったのでペレットに少量の灯油をかけてバーナーで点火しました。
色々頑張って、タンクの裏で炎が何とかつきました。
引いて撮った写真がこちら
そして、スマホを燃焼室へ差し込んで燃えているところをカシャリ
ロケットマスヒーターの中に燃料が有れば力強くドラフトを発生します。 けれど、試作の形状ではペレットをマスヒーター直下まで供給出来ず火の勢いが弱くなってきたので試作品の形状は却下しました。
そして、火床を撤去してペレットだけで燃焼させた映像がこちら。 勢いよくロケットの様に轟音を立てながら炎が吸い込まれて行きます。
しかし、勢いが良いのはここまでで、火力を一定に保つのが難しくてペレットをスコップで追加すると途端に火の勢いが弱くなって煙が発生しました。
ペレットを一定の間隔で供給出来る様に滑り勾配の付いたタンクが有れば良いんだけど、最初からそんな設計になっていないので欲しい形を燃焼室内部にインストールする事は不可能でした。
僕の知る限り、多くのペレット供給はタンクから下へ向かい重力で落下する形状だけど、緩い傾斜しか取れないからペレット詰まりが多発しました。
まとめ
ペレットを燃やす事は可能だけど、燃焼室の一番奥で燃えるだけで手前の耐火レンガ部分はちっとも暖まらず、暖房器具としては全く使い物にならない実験結果でした。
もし、最初からペレットを使える様にしたいので有れば質量を軽くして、素早く本体を暖めて輻射熱を積極的に放出する形を考えるので、この形状を選ばないですね。
そもそも設計思想が蓄熱式薪ストーブの機能を取り入れ、質量を大きくして発生した熱を本体に溜めるようにしているのに、小さな炎で燃焼させるペレットを燃料に選んだことが間違いだったかも知れません。
しかし、実験によって焚き付けを簡単にする方法のヒントを見つけたので全くの失敗じゃ無く、新しい発見のある面白い実験でした。