2017/01/29

薪ストーブ作ってます

 

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お客様からのイメージスケッチ

今年一発目作ってます

昨年の年末に納期に余裕の有る薪ストーブ製作をご相談を頂き、お客様がプロのデザイナー様と言う事も有り、デザインから起こしての製作となりました。

お客様が具体的な形状のイメージを事前にお持ちでしたので、そのメモ書きをベースに私が実寸及びCADで外観をプランニング→手直しを数回経て詳細図の設計に入りました。

納期に余裕が有るとは言え、のんびりしていると時間なんかあっという間に過ぎ去るので正月返上で設計図を書き上げ、正月明け5日の仕事始めの朝一番、加工屋に飛び込んで部品を発注し、今鋭意制作中です。

 

私の好み

今まで何台か薪ストーブを作って来ましたが、自分の好みとして角が丸い形状が好きです。

ティッシュの箱の様に角がしっかりと付いているより、なるべく角にRがついている形が好きなのでそんなデザインにしています。

鋼材の板厚が薄いと90度曲げの金型ではRが小さくなるので曲面の付いた金型でベンダーしてもらいますが、Rの金型はプレスの2度押しをすると加工面の形状が不細工になるので1発で加工を終了しなければならず、加工屋の腕に掛かっています。

今回のストーブは9mmの鋼板を使って居るので綺麗な曲面が出るのですが、曲げ距離が600mmを超えて90度曲げすると80tの加工荷重では曲げることが出来なかったそうです。

曲面加工なんかにこだわらず、角を止めで溶接すれば加工も楽だし、展開の曲げ計算も要らないので、面倒な事は一切なくなるのですが、そこは外せないこだわりって事ですかね。

そんなこんなで部品がそろい、今はガッツリ溶接して、求める形に仕上げています

 

買い換え以外の方法も有るのでは?

私の本業はエンジニアです。

薪ストーブを何年か作っているうちに薪ストーブを作る上でのポイントをイメージ出来る様になりました。

今でもネットで色々な人の考えや、法令、情報をみて勉強しています。

色々な記事を読んで感じる事は、それぞれのポジショントークをバッサリ言い切っている姿が羨ましい。

例を挙げるとキリが無いです。

 

例えば

●輸入物の2重煙突はジョイントの切り欠き部分の防水が甘く、水分が断熱材に入って劣化する。なので安価な輸入物はいかがな物か?と言う人が居たとしましょう。

(対案)そんなの、切り欠きして水が浸入する部分を溶接で塞げば良いんじゃない?

●フラッシングはストームカラー(襟巻きみたいな金具)の防水テープに防水を頼っておりコーキングは必ず劣化するので好きになれない。

(対案)ストームカラーを使わず、板金で完璧に防水。

●ねじがさび付いて部品交換出来ないから買い換えも考慮に入れて下さい

(対案)もう1個大きいタップを立てればすむ話だし、ヘリサート加工をするのも良いのでは。

●室内にレンガ積みのストーブを作るのなら建築基準法の適用を受けます。

(対案)どの法令の第何条何項、通達に適合するのか法令の解釈も含めて具体的な根拠を提示した上でお話しして頂かないと話がかみ合いません

etc・・・

私の仕事はイレギュラーなトラブルや、設備保全、改善を行ってきたので現状の困り事は手持ちの部品と技術を使い少しでも現状より良い物をつくる事をひたすら考えてきました。

と言えば格好良いのですが、コストダウンと設備稼働率を上げる為に職人の技術とアイデアを駆使して汗を流す昭和スタイルの伝承者なのです。(汗)

なので、商品を販売する事とは別のスキルで問題解決方法を考えます。

商売としては部品交換、最高の国産品を使う事をお勧めすれば顧客、販売店双方にトラブルのリスクを低減する事ができますが、その代わり多くの費用負担が必要になります。

もちろん、そのような経営スタイルで、最高の部品でしっかりとしたサービスを提供して欲しい顧客に価値を提供している事は素晴らしいと思います。

私の考え方のクセとして、問題が起これば全て交換するのでは無く部分的な保修で故障前より改善出来ないかと頭を使います。

その方が費用負担が少ないので顧客のメリットになるのではと考えるからです。

私のスタイル

いまの時点で、私から薪ストーブを押し込んで販売する事は無いです。

今のペースでは1年間で多く作る事が出来ないので無理に販売する気もありません。

数名ですが薪ストーブを製造販売されている方に実際にお会いしてお話ししていく中で皆さんそれぞれ個性と信念をもってお仕事されている事に刺激をもらいました。

今までの私は自分の興味に焦点を合わせてストーブの構造や原理の理解に情熱を傾けていました。

しかし、今作っているストーブはプロのデザイナー監修のバランスが絶妙で見ているだけでその格好良さにテンションが上がります。

外観にテンションが上がるのが今のマイブームですかね。

他に売っていない形を作り上げるって楽しいです。

まとめ

今回作っているストーブはお洒落だなーと自分では思っています。

初号機は作る手順も手探りなので、作業の進捗が遅いですが少しずつでも確実に完成に近づいているのが嬉しいです。

今週も楽しんで作りましょうか。

 

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