薪ストーブ製作2
薪ストーブ製作完了
今月製作に取りかかっていたシェーカーズデザイン薪ストーブの塗装が完了しました。2度目の製作なので、初回より少しでも完成のクオリティーを上げようと頑張りました。
今までは見た目にはそれほど気を配ることは無かったのですが6月中頃に煙突掃除に行った東吉野村在住のデザイナーさんから、インテリアは細部のディティールがすっごく大切だと、デザイナー家具をPCで見ながら製品のテイストや部品のバランスを教えて貰ったので、仕上がりの見え方を想像しながら細部を仕上げました。
正面ドアです、ドアノブを作っている途中の写真。
ドアの背面に引っかけを取り付けて、ガスケットを良いくらいの重さで押さえつける様に調整しています。
ドアノブのシャフトには高温でシャフトが焼き付かない様に潤滑を塗布して、ネジにはモリブデングリスを塗り、経年変化で故障した時には簡単に交換出来る様に分解式に作っています。
耐熱塗料を塗る前は、今ひとつよく分かりませんが蝶番の溶接部分は段差無くスッキリと見える様に作って見ました。ペンキを塗るとよく分かります。
ドア真ん中の1次空気投入口のネジを前回より大きい物に変えたので、少ない回転数で吸気口の調整が可能です
ドアノブを取り付けてドアが完成します。革手袋をはめてドアノブが開閉できる隙間を空けて作りました。蝶番の取り付けと、ドアノブの製作が一番難しく時間が掛かるパートです。
ここまで来れば一段落。後は脚や残りの部品を溶接して行きます。
フリーハンドでは難しいので、脚は治具を使って同じ形状を作ります。
本体下に曲げた脚を溶接して、いよいよ完成に近づいてきました
煙突の垂直を確認しながら、脚長が一定になる様に溶接して、製缶作業が終了します。 今回はストーブの出口から直ぐ2重煙突が設置出来るアダプターを取り付けることが出来る様に少し長めに作りました。
この中にダンパーを設置するのでダンパーの直径の長さが必要になります。
本体の内側から、裏側と順番に塗装して行きます。塗り立ては塗装膜が柔らかいのでこのまましばらく放置して乾燥します。
まとめ
お買い上げ頂いたお客様より、正面扉前の半丸スペースに落ちたゴミ掃除が、本体の段差が邪魔でやりにくいとアドバイスを頂きました。早速今回、正面右側に斜めスロープを追加したので、ゴミが溜まってもブラシで簡単にお掃除できます。
2度目の製作なので作業の流れが分かっているとは言え、今まで以上に溶接の見栄えや溶接肉の除去に時間を費やしました。形が出来上がっていれば良いのでは無く、細部のディティールをしっかりと作り込む良い勉強になりました。
後は耐熱ガラスをはめ込んでテスト燃焼をすれば完成です。テストが楽しみだな。