ヒミエルストーブ

 メルマガ登録はこちら

自作2重煙突

 
この記事を書いている人 - WRITER -

2重煙突って高い! 何とかならないのか?そう思い行動した結果が自作2重煙突です。

一見高いように思いますが、実際につくって見ると部品代と製作手間賃の合計金額は、買うのと大差が無いことに気付きました。

自作への経緯(あくまでボックス型ストーブでの話です)

2年前、私は自分の工場へ部品代だけで約30万円する2重煙突の購入を購入する決心がつきませんでした。それだけの設備投資ならば暖房器具ではなく、仕事で使う機械工具に投資したいと考えるからです。

なのでホームセンターで売っているシングル煙突を使いお金を使う事無く薪ストーブの性能を高める事が出来ないだろうかと? 本当にあれこれ試しました。

たとえば、たくさん空気が薪に当たるよう、ロストルを改良すると凄く燃える様になった。けれど薪の消費がとっても早い。結局シングル煙突で満足のいく結果を発見する事が出来なかった。

ネットを検索すると、2重煙突が推奨される理屈が沢山ヒットするので導入するメリットは良く分かります。けれども理屈は分かっても実感が無いので情報通り納得する事が出来なかったです。

そこで、今シーズン終盤、重い腰がやっと動き、自作してみました。完成した今は、挑戦して良かったです。ストーブ本体を作るよりも簡単ですし、すぐに効果を実感出来ると思います。

 

購入材料

断熱材) 

円形に整形しているニチアスセラカバーを選択。 楽天で8本セットの単価@2500円、資材屋のばら売りで単価@3000円、定価は@5000円でした。

スパイラルダクト) 

耐久性を考えると内側はステンレス、外側は亜鉛が望ましいですが、とにかくチープに行きたかったので、内外とも亜鉛スパイラルダクトをチョイス 4M@4000円位 穴が空いたらステンレスに更新します

クリモト鉄工のΦ150ステンレススパイラルは、お値段も一流品。定尺を買って自作すると安い2重煙突を買った方がお得かも。

 

ダクト保持部品)

内側ダクトと外側ダクトの連結に使用。ホンマwebショップでΦ150煙突支持部品、ステンレス二つ割りDXを購入 @880円

雑品)

ステンレス針金、巻き付けるハッカー、耐熱塗料、ダクト接続ニップル 等

 

製作の手順

2重煙突ブラケット

Φ150半丸ブラケットにタップベースを2カ所溶接しました。 スパイラルダクトのニップルに挟んで溶接すると、丁度良い裏当てになるので裏に肉が垂れません。

ブラケット取り付

ブラケットを鉄板ビスでΦ150のダクトに固定し、耐熱塗装したアングルをねじ止します。黒色のアングルに鉄板ビスを打ち込みΦ200の外筒を保持します。

2重煙突結束

断熱材はステンレスの針金を巻き付け、手前の馬に乗っているハッカーでクルクルと縛りながら固定しました。 単価を抑えたいなら、フェルト状の断熱材を使う方が良いかも知れません。

2重煙突完成

断熱材を巻き付けたダクトに、Φ200の外側をかぶせ、鉄板ビスをブラケットのアングルへ打ち込み固定しました。

今回はストレートを4M作りました。結構重たいです。イベントへ出店する時に持ち運びたいから2M の2分割にしました。

 

今回はストレートだけしか作りませんでしたが、壁抜き用の3方2重煙突をステンレスダクトで作ると材料費が跳ね上がるので、市販されている野崎産業の部品を流用出来ないかと思っています

 

 

2重煙突の効果

2重煙突取り付け

本当に良く燃えます。 

煙突の引きが強いから木からでた可燃性ガスがストーブの後ろまで流れてキレイな炎になる。

シングル煙突でいくら頑張っても再現出来なかった、キレイな燃焼をいとも簡単にやってのけます。

燃焼実験をして明らかに炎が違うので、ストーブにマストアイテムと言われている事を実感できました。

薪ストーブは、ストーブに空気を押し込むのでは無く、煙突が空気を引っ張るので、煙突の引く力(ドラフト)がすっごく重要で、煙突の先が冷めやすいシングル煙突でドラフトを維持しようと思ったら、炎のピークを過ぎても勢いよく燃焼させないとだめなんですね。

 

 

まとめ

市販品は自作煙突よりも価格が4倍以上する物も有りますが、大きく性能が異なるのか?寿命はどうなのか?今のところ分かりません。

2重煙突にする目的は、排気の保温なので、保温効果を発揮出来れば、高価な2重煙突で無くても私的には十分じゃないのかな。

めっちゃ精密で凄く長持ちする煙突が1番いい。と言う考えもありますが、そりゃそれだけのお金を払えばええ物じゃないと納得出来ないし、値段のハードルで多くの人が楽しめないのじゃないかな。

値段も性能も一流の百貨店仕様も良いですが、そうじゃなくて気軽に高性能を楽しめる。そういった選択肢を提案出来る様に私はなりたいです。

消費者が薪ストーブを買う時に必要なのは選択肢の幅かも知れませんね。

 

今までシングルしか知らなかったので2重煙突の良さを体感し、そしてDIYで作る事が出来ると自信がついた事が何よりの収穫です。良い経験になりました。

自作2重煙突を考えて、この記事を読んだ方も、最初は分からない事の方が多く不安に感じる事が有るかも知れませんが、まずは挑戦して見る事をお勧めします。

 

 

 

この記事を書いている人 - WRITER -

Comment

  1. rihito より:

    暫くブログ訪問しないうちに、薪ストーブはずいぶんと進化しているようですね!
    29、30日と5月1日のイベント展示の準備は如何でしょうか?
    都合つけば5月1日に陣中見舞いに伺います!

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Copyright© himiel stove , 2016 All Rights Reserved.