ヒミエルストーブ

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比べてみるとよく分かる

 
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今日は久しぶりに従来型薪ストーブを焚いてみた。ロケットストーブに没頭する前なので、2016年頃に作った薪ストーブです。

工場には今まで試作や実験で作った薪ストーブが増えて来て、保管を続けるのも場所が勿体ないので順次出荷する様にしています。

今回のシェーカーズデザインは、初心者の頃炎が流れる姿を横から見るとカッコイイと思って作ったのですが、窓がすすける問題を解決することが出来ずに今に至ります。

ロケットストーブとの比較

世間の常識に背を向け、すっげー手間の掛かる方法でロケットストーブを作り続けているので自分の作るロケストが世間のデフォルトかと錯覚していましたが

久しぶりに従来型薪ストーブを焚いてみて、手前味噌になるけれどロケットストーブの秀逸さを改めて確認しました。

薪ストーブがしっかり燃える条件は幾つかあるけれど、一番押さえなきゃいけないポイントは高温を作り出して、高温と低温の温度差から強力な上昇気流を作り出す事だと思っています。

そして、従来型薪ストーブは断熱された2重煙突で排気を保温することにより上昇気流を発生させるので、燃焼によって発生した熱の3~4割は煙突から屋外へ排出します。

構造がシンプルで、鉄の箱の中で燃焼するから本体からのジリジリ焼ける様な輻射熱は強力です。

けれども、ロケットストーブと比較してとろ火になってドラフトが落ちた時には小割の薪を投入しないと、うっかり太い薪を投入すれば猛烈な煙が発生しました。

ペットボトルより細い薪をメインに使えば問題無いかも知れないけれど、とにかく調子よく稼働する幅がロケストと比較して狭いと感じる。

 

何より勿体ないと感じるのは、煙突から大量の暖気を棄ててしまっているのが勿体ない。

 

ロケストの優位性

今日は気温が27度位だったので、2重煙突でもドラフトが強力に発生しなくて巡航運転に入るまで煙モクモクで大変でした。

外気温が高いと煙突内部との温度差が少ないので上昇気流の勢いが弱くなってしまうのがよく分かりました。

 

翻ってロケストは、真夏にお客様が見学に起こしになった時でさえも何ら問題無く燃焼しました。

強力にヒートライザーへ吸い込まれる炎が美しい。

外気温はすっごく暑かったけれども、それに打ち勝つだけの高温をサイクロンチューブが作り出す事により綺麗な燃焼が可能になります。

そして、従来型薪ストーブと比較しても明らかに煙の発生量が少ないです。

 

ロケストだと窓を閉め切って工場の中でテスト出来ますが、従来型薪ストーブでは煙突を工場の外に出さなければとても運用する事なんて出来ません。

じゃ、ロケストの煙はどこに行っているのかと言えば高温環境下でサイクロン燃焼する事によりしっかりと燃やしています。

 

保温された2重煙突の上昇気流では無くて、本体内部に備わったヒートライザーが熱エネルギーをしっかり溜めるので、排気ダンパーを絞った低速運転も余裕でこなすことが出来ます。

真夏でも、冬と変わらない綺麗な2次燃焼の炎が見えるのは性能の証しだったと今になって気付きました。

まとめ

自分一人で比較して気付いた! などと有頂天になっても誰にも伝わらないかと思うけれど、ロケットストーブの原理を用いた薪ストーブは本当に秀逸だと思いました。

今シーズンは少し行動してみて、市販品とロケストの比較実験をしてみたいですね。

 

冒頭に紹介したシェーカーズデザインの薪ストーブは、窓がすすける問題解決すべく幾つかの改造を施しその都度実験をしたけれど、根本解決をする事が出来ませんでした。

そして、これ以上労力を費やすのも勿体ないと思うのでこの形を深掘りする事は中止してロケストに時間を集中します。

 

 

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