ロケットストーブに2重煙突を接続

 

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ロケットストーブ燃焼方式を採用する目的に1つに、高価な2重煙突を使わずシングル煙突で安く運用したいと言う要望がある。

じゃあ、同じサイクロンストーブでシングル煙突と2重煙突のつなぎ替えを行って比較すると一体どうなるのか?

秋口に工場へ来て下さった川原薪ストーブ本舗、川原さんが「次は2重煙突をつないだらどうなるのか見たいよね。」と言って下さった宿題の感想は

1)ロケットストーブと言えどもやっぱり2重煙突を使うと高性能になる。それも少しのレベルじゃ無くて全然違う。

2)焚き付け、燃費悪化や木酢液の発生など使い勝手が何割か悪化する事を何とも思わないのならシングルでもOK。

結論はプロとしてお客様に出荷するのなら2重煙突は必須です。

2重煙突接続加工

工場で煙突の実験をするには加工が容易なスパイラルダクトが便利です。そして今までの長いスパイラルをサンダーでカットします

 

あとは天井クレーンで2重煙突を差し込んで終了です。 こんな時天井が高くてクレーンのある工場で良かったと思う。

燃焼テスト

そして早速燃焼テストをします。

先ず最初は、火を付けてスグの焚き付けの時からシングルと全く違います。

シングル)冷たい煙が煙突の先から下に向かい流れ、冷えた煙突内部の思い空気が排気抵抗になっている。

2重煙突)焚き付けの煙が勢いよく天井に流れて行く

本体が冷め切った焚き付けが、薪ストーブにとって一番ドラフトの弱い状況なのでこの違いは毎日の運用で大きな違いになります。

そして、焚き付けでも十分なドラフトが発生するので勢いよく焚き付けが燃え上がりました。

本体が暖まる様に、焚き付け+中くらいの薪が燃え尽きるまでは目一杯の火力で一気に昇温します。

サイクロンストーブを上手に運用するコツは、最初は目一杯高温になるよう最大火力で燃焼させて、本体が暖まった所でダンパーを閉じて巡航運転に入る事です。

これが本体が暖まっていないのに、薪を節約しようとダンパーを閉じてしまうと猛烈な煙が発生して近所からクレームが発生しかねないから本当に大切な手順です。

ヒートライザーが十分に暖まると、煙すら燃焼する高温になるのでとにかく最初はガツンとしっかり燃やす事が大切。

シングル煙突との違い

去年はシングル煙突で運用していて、比較対象がなかったので十分かと思っていましたが2重煙突を接続すると段違いの性能なのでシングルには戻れません。

数値など無く、感覚的な物だけど感想を挙げると

1)ダンパーを閉じても燃焼を継続出来る

排気が冷えないので、ダンパーを閉て空気の流れを遅くしてもしっかりと吸気する。 空気の流れが遅いので燃費が凄く良くなる。

高温を保ってゆっくり燃やすのって一見簡単そうで非常に難しく、ダンパーを絞ると火力が落ちて本体が冷えてしまいまともに燃えないから、絞った状態での連続燃焼が出来るって高性能だと思う。

2)太い薪をゆっくり燃やす事が出来る

ダンパーを閉じた状態でも、ドラフトが強力なのでゆっくり燃焼して行く。

仕事に熱中すると1時間以上ストーブを放置する事も多いけれど緩やかに燃焼を継続するので運用が楽だ。

試しに建築端材を投入して燃焼時間を計ってみると、炭になるまで1時間45分でした。

3)木の端っこから燃えて行く。

薪の組み方にもよるけど、通常の薪ストーブの様に木が全体的に燃えるのでは無く端っこから燃えて行くので燃費が良い。

4)煙が少ない

煙の発生する状態が激減した。 シングルでは煙が発生しないように薪を追加するとこまめにダンパーを調整しなくちゃならなかったのに2重煙突ではラフな操作で煙の発生が激減した。

流石に焚き付けの時はモクモク煙が発生するけれど、一旦暖まれば本当に煙の発生が少ないです。

まとめ

繰り返しになりますが、やっぱり2重煙突は良いです。

それはオンドル、ロケットマスヒーターなど全ての暖房装置も一緒で、煙突は単なる排気の管じゃ無く、管内の暖かさが力強い吸気の発生にとても大切だ。

通常の薪ストーブは煙突内部を高温に保って、煙突が空気を引く 「引き構造」の燃焼システムに対し

マスヒーターは 暖まったヒートライザーの上昇気流による 「押し構造」の燃焼システムで、アプローチは逆だけどやっぱり2重煙突をつないだ方が高性能です。

 

シングルの時とは違って樹種にもよりますが、ダンパーを絞って長時間放置すると大きな炭が出来上がります。 

炭窯に近い燃焼状態なのと、出来上がった炭を更に燃やす事により、長時間放置出来るのが仕事場の暖房にとっても便利で気に入っています。

 

 

 

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