ヒミエルストーブ

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耐火ガラスを優しく包んであげましょう

 
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昨日までは暖かな陽気だったけど、明日から本格的な冬将軍が到来との天気予報です。

来週は郡上八幡へ納品に行くので、降雪の天気予報がアナウンスされる前にスタッドレスタイヤを手配しておいて本当に良かったです。

今朝近所のイエローハットに電話してピット予約の確認をしてみた所、年内は週末はタイヤ交換で込み合っており時間の確保がむづかしいと言っていたので、込み合う前の早めの行動が大切だと再確認です。

 

今回の記事はストーブの窓が割れない様にどの様な施工を行っているのかを書きます。

窓ガラスには耐火ガラスを使っているのですが、単に熱による移動が少ないだけで材質がガラスなだけに非常に脆いのです。

ちょっとした衝撃や変形によるストレスがガラス部分に掛かるとあっという間に割れちゃうので注意が必要です。

ガラスの破損

最初ガラスを割ってしまったのは写真の一番右側、スキャンでした。

このモデルはガラスの4隅をばねで押さえているだけだったので、ばねの押さえつける張力が弱まってガラスとドアの隙間から空気を吸い込むようになり、最終的にはガラスがカタカタと振動するのを放置しているといつの間にかガラスが割れちゃいました。

 

幸いメーカーからパーツを入手できたので修理できたけど、費用は1万円位掛ったように記憶しています。

この時の教訓は、ガラスに振動を与えちゃうと割れると言う事と、不具合を感じたのなら速攻で対応すべきだと言う事です。

その経験を踏まえてそれ以後に作る窓には鉄板とガラスの間にガスケットロープを挟んで緩衝材とすることを基本として何事もなく過ごしていたのですが、このモデルで危うくガラスを割ってしまいそうになりました。

押さえ板にもガスケットロープ

当時は、ドア本体にガスケットロープを敷き、その上に耐火ガラスを置いて固定用の鉄板で押さえつけていました。

押さえ板とガラスの間にはガスケットロープは入っていません。

するとどうでしょう、押さえ板の端っこにある耐火ガラスの端面が欠けているでは有りませんか。

多分熱による鉄板の変形がガラスに伝わって割ってしまったと推測したので、それ以後作った全てのモデルはガラスをガスケットロープを挟んでしっかり固定する事を標準施工としました。

 

それ以降問題は1つも発生していないので現在の施工に間違いはないと確信しています。

ドアの仕上げ

それではどのように僕がドアを組んでいるのか写真で説明しましょう。

まずはドア枠にガスケットロープを敷き、ガラスを載せて、その上にガスケットロープを置きます。

 

 

そして、押さえ板をネジで止めれば完璧に固定できます。

手では動きませんが、熱による鉄板のヒズミなどはガスケットロープで逃がす事ができるので丁度良い感じに固定できます。

 

連続で3時間以上燃焼を行い、巡行運転に入って空気を絞っても御覧の通り炎を鑑賞できるのが分かるかと思います。

このモデルはお客様のご要望により取っ手をロック式にて製作しており、しっかりと扉が閉まるクリック感が気持ち良いいんです。

 

弊社のストーブは半日以上燃焼してもこの様な状態を維持出来ます。

まとめ

ガラスの固定は製品の安全性を確保するのに非常に重要だから軽く考えると大変な事になります。

だって何百度にも昇温したガラスが人に接触すれば大きな災害が発生するのは目に見えているし、そうなる事を事前に予防するのは当たり前の事だと考えます。

写真は今週燃焼テストを行ったKD01なのですが、2年前に作った初号機と比べると部品点数が驚くほど増えています。

熱による劣化対策や、輻射熱対策、定期メンテナンス性の向上など機能面の改良は勿論の事、製品の仕上がりがピシッと整っているので手前味噌になりますが量産品に引けを取らないディテールだと思っています。

 

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