私は2重煙突を使います

いやはや昨夜は新築のお客様より、行政の監査を受けた流れで煙突のカタログや使用部材などの情報が必要との連絡を受けて資料を取りまとめていました。

行政から求められる書類は色々あったのですが、その多くは煙突カタログに記載されている内容だったのでPDFを切り抜いて回答するだけでほとんど終了でした。

 

煙突について今さら議論するつもりもないし、シングル煙突が好きな方はas you like it!

でもね、今回カタログを読み込む中でシングル煙突って色々な制限が有るって知ってほしい。

シングル煙突のデメリット

離隔距離

壁面に遮熱構造を設け無い場合シングルだと多くの離隔距離が必要になります。

煙突通過部分に遮熱壁を設けて、構造物との間に空気層を作れば縛りをクリアランス出来るけど、煙突通過場所全てに遮熱板作る方が面倒じゃ無いのって思ってしまいます。

ちなみに新宮商行のカタログでは630㎜、他にも資料があるし色んな基準があるけれども設置の根拠としてシングル煙突で施工する場合可燃壁から約2尺も離隔する必要があります。

と言う事はですよ、ストーブを設置するのに部屋のほぼ真ん中へ設置する事になっちゃっても良いのかな？

とにかくシングル煙突だと壁との離隔距離が必須になるので、何かと面倒なのは間違いないと思っているのは僕だけ？

そんなの関係ないよ～、今まで使っているし2重煙突なんて値段が高いだけのお飾りだとお考えの方はその考えを大切にすることを推奨します。

 

木酢液発生

これはマジ大変。

シングル煙突だとほとんど木酢液発生は避けられません。

それも大量に発生するから、屋根出しのレイアウトでガルバリウム鋼板製の屋根材だと速攻穴が開くのでしっかり確認する事をお勧めします

焚き付け時や巡行運転でも、とにかく外気温度が低ければ必ず発生するので、しなければラッキーぐらいに考えていた方が安心できると思います。

富山県の合掌ゲストハウス様へ下見に行ったとき、シングル煙突の薪ストーブユーザー様が遊びにお越しになっていたのですが、焚き付け時の煙逆流問題、木酢液の大量発生、内部が高温でボロボロになって変形して交換できないなどハッキリ言って人様にお勧め出来る物では無いとお話下さった事がとても印象に残っています。

 

燃焼性能

もうこれは議論の余地が無いと考えるのでお好きにどうぞ。

シングル煙突で2重煙突と同じ燃焼性能と安全性が確保できるのであれば、最高ですよね。

僕もそんな物理現象を無視した製品を購入したい！

 

まとめ

何が言いたかったのかと言えば、行政の監査や設置に関する根拠をしっかりと質問者へ提示する事が必要な場面では、国産の新宮商行煙突を使用していて本当に良かったと感じました。

 

なぜなら、カタログに防火で必要な数値や構造がしっかりと記載さてており判断の根拠を第三者へ具体的に説明できるからです。

これが安いと言う理由でどこかのショップが個人輸入した中国製の煙突なんかだと、製品の品質保証が非常に困難なので最終的にはユーザが困るという事になってしまうと思います。

べつにこれが答えと言う訳では無いですが安全性や性能を考えた結果、新宮商行の煙突が好きだという個人的見解の記事です。