ヒミエルストーブ

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更なる長寿命を狙う大幅な改善事項

 
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ヒミエルストーブはロケットストーブの構造を採用した新方式薪ストーブです。

ですので、通常の薪ストーブでは発生しない高温を維持する事で無煙状態のまま緩やかな燃焼を維持出来ます。

お問い合わせで良く聞かれるのが「燃焼を他のストーブに例えるとどんな感じでしょうか?」と言う物があるのですが、同じ燃焼をする薪ストーブが思いつかないので実機を見て頂きご自身で判断して頂く以外お伝えする事が難しいです。

 

話が横道にそれましたが、高温状態を作ると言う事は金属にとって非常に過酷な環境で有りスチールだとあっという間にボロボロになってしまいます。

ですので弊社の対応と致しましてはコストの兼ね合いも考え、4mmと6mmのステンレス部材を組み合わせ今までお客様へお届けしていました。

ローンチ3年目の改良

お客様へ納品する様になり3年が経って、当初の設計では見切る事が出来ない摩耗を検出できるようになってきました。特に熱による摩耗損傷に関する知見の蓄積が僕にしかない貴重なデータだと考えています。

4mmのステンレスで作っているヒートライザーと言う一番高温になる筒の寿命が非常に大切で昨年破壊測定を実施してみると3年の使用で約0.1㎜の摩耗を確認しました。 摩耗進行速度はばらつきが有るので0.2㎜としても約20年の寿命。

もしかして壊れた場合、現状の筒の中に100角のステンレスインナー管を追加する事でお変わりなく使用して頂けると想定していますがもう少し寿命を延ばしたいと考えていました。

 

そして今年のアップデートがこちら

単純に肉厚を50%増して6mmに増やしました。

たったそれだけと感じるかもしてませんが、実際に見た肉厚感は全く異なります。

 

そしてヒミエルストーブで一番高温になる部分は更に肉厚化。

今まででも10年以上余裕で使用できる仕様を狙っていたけど、これで寿命が延びれば嬉しいです。

 

単に肉厚を上げれば良いと言う物でもなく、従来品からの設計変更を施す部分が沢山あるので今まで着手に二の足を踏んでいました。

しかし、どうしても長寿命化のアップデートを試して見たくなったので思い切って実施しました。

 

この施策の効果が判明するのは10年以上経過してからなので大分遠い話だけど、少しでも良い物をお届け出来ればと思います。

 

溶接割れ対策

以前の記事にも書いたけど、ステンレスと鉄は暖まった時の伸びが7倍くらい違うので境界で割れが発生しやすいです。

僕の手元にあるサンプル機もしっかり割れています。

 

このまま使っても全く問題無いのですが、やっぱり自分のストーブに異変が有ると気分が良いものでは無いでしょうから対応したのがこちらになります。

炎が通過する部分に取り外し可能な遮熱板を設置して、溶接部分を覆う様に熱を遮ります。

この形状にしてから割れの発生を聞いていないのでしっかり効果を発揮してくれていると思っています。

 

そして今年はさらに一歩進んだ改善を実施したのです。

写真では分かりにくいですが、割れが発生する部分の溶接を止めました。

もう溶接していないので割れません。熱によりステンレスが歪み冷めると元の状態に戻るだけです。

その代わり、炎が想定外の場所へ流れて行かない様燃焼室裏側に細工を施し熱によるヒズミを逃がしながら強度を保つ加工を行っています。

 

溶接が割れるので溶接自体をを止めると言うコペルニクス的発想を僕は結構気に入っています。

そして表面に遮熱板を設置する事で熱負荷の軽減を図っています。

 

まとめ

今年はスゴク地味だけどかなり効果の高い改善を実施したと思っています。

黙って放置する事も十分可能だし、公開せずお問合せ頂いた方へひっそりお話する事も十分可能です。

けれども、こんな小さな話を秘密にして妄想上の競合と戦い、秘密主義で人との距離をとるよりも自分の考える最良を胸を張って公開する事の方が気持ち良いと考え実践してるだけなので、この姿勢は大いに真似して頂いて結構です。

 

見た目は一緒に見えるけど、見えないところで確実にクオリティーが向上しているのでこれから納品するお客様は楽しみにお待ちくださいませ。

 

 

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