ヒミエルストーブ

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特注SD01製作

 
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最近は暑さに疲れ果て帰宅してからブログを書く気力が残っておらず、あっという間に更新が途絶えてました。

その代わりインスタグラムへ製作風景の動画などをアップしていますので興味のある方は「himielstove」で検索して頂ければと思います。

今回は特注のSD01製作になります。

設置場所はこちら

兵庫県加古川市にあるオンザヒルと言うお洒落なスペース。

そこの一画にヒミエルストーブをご注文頂きました。

現在はディスプレイに暖炉が設置されている場所への設置となります。

人が多く集う場所なので既製品とは異なるオーダーを2点ご希望されたので特注で承りました。

特注箇所

1)ガラス面積を限界まで大きくしたい。

従来の製品だとオーブンと燃焼室のガラス面積が同じくらいの大きさでしたが、オーブンを縮小して工場のサンプルと同じくらいのガラス面積、且つ可能な限り大きくしたいとのご希望でしたのでドア開閉ハンドルをレバー式にして最大限大きくしました。

この写真のガラスより約3センチ横方向にガラスが大きくなります。

 

2)脚のカスタム

通常は3本の脚で本体を支えていますが、ご要望により本体の形状をそのまま維持して床面まで延長します。

出来上がればこの様な形に落ち着いたのだけど、過去に実績が無いので狙った形状に仕上げる事が出来るのか?やって見なきゃ分からない世界ですね。

 

以上2点の改造を実施するに当たり先ずは図面の改訂から着手です。

図面が間違えばあとから取り返しがつかないので、部品図を作図してから何度もチェックして加工を発注します。

 

鉄板は素手で触れば全く感じないけど溶接すれば恐ろしく変形しちゃいます。変形による移動量が大きくなれば部品の接合面が合わなくなるので治具を仮止めして狙った寸法を維持します。

 

これはエアー導入口なのですが、本溶接をすると弓なりに曲がるので角パイプへ仮止めして変形を防止しています。

とにかく溶接すればほとんどの場所が変形するからヒズミを逃がしたり、固定して抑え込んだりしながら狙った形状へ組み付けて行きます。

特に正面と床面の直角が狂うと修正が効かないばかりか、ロール曲げした本体との接合にも不具合が発生するのでターンバックルで調整しながら慎重に角度を決めて行きます。

 

組み付けの途中で本溶接をしちゃうと全体の組み合わせがおかしくなるので、後から溶接出来ない場所を除きひたすら仮止めを積み上げて行きます。

 

そして内部構造が完成したところで本溶接を実施して一気に形を完成させます。

まとめ

一つ一つの工程に秘訣がある訳では無いけど、積み木の様に何か1個でも欠けると全体の構造が成り立たないので猛暑のなか慎重に作業を進めてます。

何度も製作しているから慣れている部分も有るけど、作る度に新たな発見や製造の改善を思いつくので僕は物を作るのが好きなんだと自覚します。

1つ前のKD01製作から溶接の時に自動遮光面を多用してます。もう10年以上前から所有していたのだけど手で持つタイプの面だと老眼で溶接個所が見えにくくなって来たので遮光度を調節できる面を使ってます。

久しぶりに使用した感想は「スゴク便利」

加工箇所をダイレクトに目視できるので溶接外観が以前より劇的に良くなりました。

肉体の衰えに抗う事は出来ないので、自分の状況に対応した道具をセレクトして行こうと思います。

 

 

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