ヒミエルストーブ

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本体製作中にまさかのプラズマカッター故障

 
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内部構造を作り終えたら本体の完成を目指します。

SD01は丸い外観が特徴的なのですが、正面ドアが取り付く部分と底面、そしてロールベンターで曲げた本体がぴったり合う様に何度も部品を合わせながら慎重にロール曲げをカットして行きます。

 

そんな時に活躍するのがプラズマカッターです。

ガスで切ると熱でロール曲げが山なりに曲がってしまってヒズミ取りに苦労するからこの工程ではプラズマ一択。

 

ところが使いたい時に限ってアークが出なくなっちゃった。あと2~3回カットすれば良い感じなのに残念。

こういった時、即諦めるのも有りなんだけど自分が理解出来るところまで分解して何とか今回だけでも作業できないかと頑張ってみました。

どうやら電磁開閉器の代わりになっている放電部分から異音が発生しているので本体から取り外し紙やすりで磨いてみました。

このコンデンサの手前にあるギャップをアークが放電してプラズマがスタートします。

結構な量の緑錆が堆積していたので綺麗に掃除して組みなおしてみたけどやっぱり駄目で降参確定です。

修理に半日を費やしましたが、結局修理業者へお願いする事になり、アークがスタートしない理由は放電スタート用のコンデンサ不良だったそうです。

昭和の機械なので補修パーツなど入手できるはずも無く、業者さんが汎用の電子部品を使い修理してくれました。

 

最後はプロの手を借りたけど、自分が納得のゆく形でフィニッシュできて良かったです。

ロール曲げをこんな形状にカットしてレバーブロックで締め上げ完成形に仮止めします。

 

天板は輪っかにぴったり入る様に形状を合わせ、ハンマーでコツコツと押し込みながら全体の形を決めます。

ここまで到達すれば仮止め部分を増やして行き歪まない様に全体の溶接を行います。

 

溶接距離は結構長く、溶接した後は面一になるまでサンダーで削る必要が有り、暑いこの時期は非常に体力が消耗します。天板との気密を保つため本体のフランジは全周溶接を掛けた後サンダーでフラットに仕上げ、最後にパッキンを挟んで気密を保ちます。

 

文字にすればあっという間だけど、溶接とサンダー掛けが終了するまで2日を費やしました。体力は消耗するし簡単な作業では無いけど作り込む度に新たなコンセプトを思いつくから楽しんでいます。

 

完成すると単なるストーブにしか見えませんが、作り込みに一切の妥協は有りません。 

 

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