炉台の作り方
前回の記事を書いた煙突プランニングは施主様の承認を得て実行する事が決定しました。
本体の部品手配や、煙突の確認など僕の責任範囲で進めて行くタスクとは別に今回は施主様が仕上げる炉台の検証も並行して実施しました。
炉台
計画されている炉台は床面からモルタルを積み上げて、表面に厚さ20㎜のタイルを張って仕上げます。
タイルは磁器なのでコンクリートハンマーのドリルで穴を開ると割れちゃうのよね。
そんな時はダイヤモンドドリルを使い水を掛けながら削り取って行くんだけど、調べる限り浴室など薄いタイルに穴を開ける情報は入手できても厚さ20㎜の穴を開ける事が可能なのかは分かりませんでした。
僕が炉台の検証を行わないと施主様が設置場所を作る事が出来ないので急いで実験です。
先ずは20㎜のタイルを入手し、水を掛けながらドリルの検証。
驚くほど簡単に穴が開きました。 但し少量の水を給水する必要が有るので本体の脚が汚れてしまうかも知れません。
タイルの下地に穴を開ける時、タイルが割れちゃうと大変なので重ねて穴あけをテスト
問題無く施工できたので、コンクリートの上に20㎜のタイルを載せる事は全く問題が無いと言う事が分かりました。
分からない事は実験してみないといつまでたっても状況は変わらないので素早く解消する事が大切ですね。
やらなくてはならないと頭でわかっていても、どう処理するのか具体的なイメージが湧かない場面も多々ありますがそんな時こそ手を動かし、あれこれ試して見ると突破口が見えて来る物です。
炉台の作り方
フローリングの上に炉台を作る方法をお客様に質問される事が多いので一例を挙げておきます。
先ずは炉台の場所を決めます。
僕は基本的に1800角をベースに設置場所に応じて1500角までの範囲で決めて行きます。
特にドアから灰や炭が落ちるし、ガラスを透過した熱線が床を温めるので本体正面から500~600mmは炉台のある状態を好みます。
場所の決定には養生シートを使うとイメージが湧きやすいのでいつも打ち合わせ現場に持参してます。
床にケイカルを敷いてその上にタイルなどを直に置くと熱がフローリングに伝わるので空気層を作ります。写真ではケイカルを短冊に切って空気層を設けています。
ケイカルの短冊の上に仕上げとなる材料を置いて完成。
この現場では石を置きました。
この様にフローリング→ケイカル→短冊→炉材と不燃材で空気層を作る事が炉台作りの核心なので参考にして頂ければ良いかと思います。
まとめ
検証結果を施主様にお伝えして作業は終了となります。
本体の製作と並行して煙突部材や金物のチェック、発送の梱包などやるべきタスクは多いのでチェックリストを作らないと後から調べるのが大変なので準備しよっと。