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ICの製作に着手

 
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ICの発売をひっそりとHPに公開してから色々な方からお問い合わせを頂いておりますが、記念すべき初号機を川原薪ストーブ本舗様よりご注文いただきましたので早速製作に着手してます。

シンプルな構造と言えども部品の製作には時間を費やしますし、下ごしらえそのものが仕事と言っても間違いでは無いので精度よく仕上げる為に黙々と加工を行う日々。

ただし、部品形状や構造は工場に設置している展示品を作るとき散々悩んだので、どうしようかと悩む時間を大幅に短縮できることが有りがたい。

前回作った際の寸法なんて忘れ去っているので、組み立てる順序や寸法はもちろんの事、組み付けた後から塗装できない部分へ事前に耐熱塗料を塗っておくなど目の前に参考資料が有るだけで仕事の進捗が大きく変わってきます。

なんてこと無い排気ダンパーなんだけど、この部分は常に高温に暴露されるので非常に劣化が早い部分。 市販の鋳物ダンパーを利用すればあっという間に仕事を終えることが出来るんだけどシャフトの直径が細いのであっという間に錆びて朽ち果ててしまうのです。

だからウチでは12mmのシャフトを使用して耐久性を持たせているだけでなく、分解可能な形状に設計しているから内部が劣化して使えなくなれば部品を交換すればOK.

本体にダンパーが搭載されているので煙突部材でダンパーを購入する必要がなくなるから、僅かかも知れないけど約3万円導入費用を低減する事にもつながる。

しかし、デメリットと言いますかシャフトが太いので熱で軸が歪んでしまうとダンパー開閉の操作が若干固く感じる事が有りますが冷えると元に戻るし操作性に支障はないので特性として認知してください。

吸気部分も分解できる構造を採用しているだけではなく、平面を維持して気密を保ちたいのでフランジ部分はねじ止めを採用。

溶接してもいいんだけど、溶接すると熱で歪んでしまうのでここはネジを使用する事で平面を確保してます。 このひと手間が吸気を閉じたときに燃焼室内部が窒息する秘訣となっています。

この部分の形状、大きさ弁の方向なんかもそれぞれ意味が有ってすべてが組み合わさってバランスを取るようにしているんだけど、簡単すぎてなにも感じない所が個人的には気に入っている。

そんな感じで猛暑の中ストーブの製作に勤しんでいるとあっという間に秋が来て納品のシーズンが到来ですね。

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