ヒミエルストーブ

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燃焼テスト

 
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今日の天気予報は1日中雨でお昼頃から土砂降りみたいなので、湿気の少ない昨日に塗装を終える事ができたのは幸運でした。

そして今朝のお仕事は燃焼テストからスタート。

もう4台も作っているので不安な点は有りませんが、試してみたい実験があるのでバッフルを一部変更して点火。

上から点火で順調に炎を育て、しばらくすると本体から塗装のシリコンが蒸発する煙が発生。

何度か言っていますが、耐熱塗料というのは塗料に含まれるシリコンが熱により溶けて結合する事により強度を発揮します。

なので初回加熱時には猛烈なニオイを発生する煙が大量発生するのと、その状態ではペンキが非常に柔らかく物を置くと塗装が剥がれてしまうので冷めるまでは使用を控えるのがベター。

全く曇らないガラス越しに見える炎は理想的な燃焼を維持します。

薪の種類により変化するけど、薪から青白い炎が立ち上がり煙突から排出される煙は非常に少なく端的に言って不満を感じない運転状態。

クリーンバーン機を作りロケットマスヒーターの製作と比較する事で燃焼特性を自分の好みにコントロールするコツといいますか、勘所を掴みました。

薪の燃焼速度は炉内を通過する空気の速度をコントロールしてあげると狙った感じに燃えてくれます。しかし、空気の流速を絞りすぎる方向へ操作すれば不完全燃焼になるので、その状況を避ける為には炉内の蓄熱や燃焼温度などの熱エネルギーが排気抵抗よりも大きくなるようにデザインする必要があります。

この僅か数行の考えだけど、薪ストーブのデザインにおいて非常に大切な概念であり、知っていても設計に実装できるには失敗も含めた経験が必要だし私が非常にこだわる部分でもある。

時々メールやお問い合わせで自宅のストーブがよく燃えない、暖かくならないなどの不調を抱えており理由を相談される事があるのですが、端的に言って「分かりません」とお返事します。

なぜなら、快適な運用を行う要素は少ないけれど不具合の要素は無限にあり単独ではなく複数の要素が合わせ技になっていることもあるので、ユーザーの現状をイメージ出来ない状態で診断を下すことなど私には不可能。

おまけに、多くの場合ユーザー自身が現状の不具合を理路整然と文章で表現でず、メールでは何を訴えているのか私に伝わらない場合が多いので、正直に分かりませんとお答えさせて頂いております。

11月はストーブの制作や出張で忙しく過ごし、早く作らねばと気分も緊張していたけど何とか目指していたゴールに到達したので今日は燃焼テストを行いながらのんびりと工場のお掃除を実施。

常に緊張感を持って仕事する事などできないので、今日はゆるりと時間を過ごし明日に備えようと思います。

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