人力でICの網を取り外して石を入れ替える手法
クレーンを使用せずにICの網を取り外し石を入れ替える方法を考えてみました。
当初はクレーンを使わず上手に反転する方法を思いつかず、どうすれば良いのか悩んでいましたが現物を前に手を動かすと色々と解法が見えてきます。
まず最初に外せる部品を全て取り外し養生をしっかりと行います。
本体に石が触れると色が取れなくなるので、養生は必須。 多いくらいでちょうど良い。
テストではマスカーだけで実施しましたが、お客様の所で実施する場合は更にバスタオルや養生シートで保護を行うと思います。
そして本体を反転し石を取り出す作業はコンパネの上で上で行うのがベター。お部屋ならブルーシートを敷き込み、その上にコンパネを敷くと良いかな。
扉のリブがコンパネと接触しないように垂木を渡し、力を込めて倒してみると想像より軽い力で横倒しできました。
これなら1人でも作業出来る。
この状態で半分くらい石を取り除きます。
この様な形状のカギ爪を使い、フランジの隙間から石を取り出してプラコンテナへ移動を繰り返すこと数回。
この状態まで石を取り出せば、あとは反転できるかと試して見るけど結構重たいし、正面の網を回転の支点にすると凹んでしまうのでひと工夫を実施。
秘策は2本の垂木をフランジにネジ止めして、回転の取っ手に使用しつつ、垂木端を扉面より前に出すことにより木の端面を支点にすることで網の変形を防止します。
ここまで準備できれば、大して力を加えなくても垂木の端を持ち上げるとテコが効いて簡単に本体の反転が完了できます。
反転する場所に石を抜く隙間が必要なので角材を敷くのをお忘れなく。
石が取れると網も簡単に取り外す事ができますので、ご自身でメンテを行う参考にして下さい。
組み付け時の注意事項が一つあります
網は本体のフランジにスッポリとハマって強度が出る設計になってます。
組み付け時にしっかりとフランジ内部へ入っている事を必ず確認してください。
確認無く、石を入れてしまうと人力では動かすことは不可能で、再度反転して石を抜く必要があります。
組み付け時のミスを無くす為に、仮止め溶接を実施できれば良いのですが網の内側を塗装するには単体で上下反転しながら仕上げる必要が有り、塗装後に本体へ仮止め溶接すると塗膜が燃えてしまうので現状ので運用を行なっております。