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ICの製作は続く

 
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もう何台作ったのか忘れてしまったけど、去年の秋口から継続しているICの製作はやっと佳境を超えて注文残が残り1台になりました。

忙しくストーブを作る状況に憧れていたけど、実際に経験してみると納期に追われて作る事だけに専念するのは何だか同じ作業の繰り返しになってしまい刺激が少なく感じます。

もちろん、作る回数が増えるに従い作業工程が洗練されてより一層緻密な物つくりに昇華して行くのだが、初号機と比較して性能が変わる事は無くどちらかと言えば、ユーザーが気付くことの無いちょっとした見た目の仕上がりが向上するだけかも知れません。

とは言え、今回から塗装のグレードアップを導入してみることに。

単に防錆プライマーを塗布するだけなんですが、これが超絶面倒なのよね。

まずは使用する温度帯に適したプライマーが必須で、塗装仕様書を守るとプライマーを塗った後16時間自然乾燥を行い、その上に黒を塗ったらさらに16時間自然乾燥する必要が有って、単なる塗装工程に3日も費やしてしまいます。

メーカーの塗装仕様書を無視して塗膜を加熱硬化したら時短になるのかと思ってメーカーサポートに質問してみると、加熱硬化の場合塗膜が固くなりすぎて境界剥離のリスクが高まるそうな。

何事も意味が有って仕様が決まっているので、メーカーの指示は遵守するのだけどそれにしても手間が増えちゃうのが厳しい。

結構頑張ってプライマーを塗っても、下地なので上塗りすると全く分からない所がツライ。

とは言え、ストーブ本体にはポジティブな改善だと思うので長い目で効果を確認できれば良いかな。

塗装以外に、ストーブ本体の改善も試してます。

ICは燃焼室の底へ耐火レンガを敷き込んでいるだけなんだけど、レンガの下を断熱し燃焼によって発生した熱をストーブ下方向へ移動する事を削減してみました。

目的は明確で

円グラフに例えるならば、発生した熱量をなるべく燃焼のアシストに使用したいと考えたから。

下方向への放熱もお部屋の暖房に利用しているのはその通りなんだけど、炉台が熱くなったりするので出来る事なら下方向への放熱は避けたい所。 そして下方向への放熱を遮る事で炉床の温度が上がって薪が燃える補助にしたい。

そして改造を行って確認の為に撮影した写真が上のショット。

炉床から後ろの壁に当たって燃焼ガスが理想的な経路で流れていることが視覚的に確認できました。

サーモカメラで本体を見る事でコンセプトの検証が出来るから非常に役に立ちます。

このように、一見外観は同一ながら顧客へ納入を重ねることで検出する違和感を放置することなく改善してゆくのがウチのスタイル。

次は外観を変えることなく石の搭載量を増量するプランを考えているので乞うご期待。

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