今回の長野県訪問は私の技能と現場で求められる物が奇跡的に一致しており、自惚れかも知れないけれど少しだけお役に立てた事を嬉しく思います。
では何が一致していたのか、それはDIYで蓄熱ストーブを作る工程すべてに於いて必要な所作と言えば漠然としているのだけど一言で表現するとそうなる。
経験者が行っている作業をみれば何てことない動きに見えるのですが、レンガ積上げ一つにしても未経験者にはハードルが高いし、ストーブをくみ上げる技術のほかに、自分が欲しい出力をデザインする設計力が必要になります。
でも、比較対象となる経験が自分の中に無い状況では何が正解なのか分からないので進むべき方向が分からなくなって手が止まるのは自然。

そんな時に採用すべき解法の一つが空積み実験
私自身、目地を入れない空積み実験を何度行ったのか覚えてないくらい繰り返しました。
外観は一緒でも内部の隙間や材料を変更するだけでよく燃えたり煙が逆流したりする中で、どのような形が合理的かを学んで行きました。
今後SAUNA TENさんの蓄熱ストーブをDIYで構築したと言う情報を知り、独力で挑戦してみようと思う方がいらっしゃると予想するのですが、さすがに1発で完璧な製品を作り出すことはハードルが高いので先ずは欲しい形を思いつくままに空積みして試してみる事をお勧めします。
そして火入れしてテントで覆い、サウナ遊びを行って行く中で自然と知見が蓄積されて行くプロセスを習得する事が大切。

レンガ積の蓄熱テントサウナでも十分遊べるし、施設とは別ジャンルのコンテンツとして考えるのであれば魅力的。
何より鉄製のドアや天板が不要なので、レンガだけでスタート出来るのが良い。
そんな事をすっ飛ばして屋内へ独力でいれる方法をご希望の方はどうぞ独力で頑張ってください。
私は空積みから徐々に知見を積み上げ、何度も失敗を繰り返しやっと今の状態に到達したので、一気に望ましい方向へ進む知見は持ち合わせておりません。
一見レンガ積に意識が囚われがちになるのだけど、お部屋とのマッチングも非常に大切でストーブの出力が小さいとサウナ室が望んだ温度まで昇温しないと言う事象になるし、ストーブが大きいと火入れからサウナ開始まで8時間も加熱が必要になるなど過去の知見が非常に大切になるので、失敗を内包しながら前に進んで行き終わりの無い改善を繰り返す事が唯一の正解だと思ってます。
そして、私自身過去に勘違いしていたのだけど暖房に利用する蓄熱ストーブとサウナ利用では求められる出力が全く異なり別ジャンルの設計思想が必要になります。
今回の記事をいくら文章でよんでも多くの方は今一つピンと来ないとおもいます。
それは判断のベースとなる経験則が自身の中に無いので自然な事。そしてもしかして一歩踏み出した時に私が文章で表現している状況を鮮やかに認知するでしょう。
目指すところは見えているのに、解決すべき手法が見えない大きな壁の前に立つ自分を。

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