製品の仕上げとこだわり

 

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ロケットストーブ構造のヒミエルストーブは年に1度は本体の天板に開けてある穴から、本体内部に堆積した灰やすすを掃除していただくことをご案内しています。

そして、もっと大掛かりに掃除が必要な場合は天板を外して掃除することが可能なようにフランジでねじ止め構造になっています。

手間のかかるフランジ式構造

 

熱による劣化

舶来品には炎が直接当たり一番高温になる部分に金属製の可動部分を設けて排気の切り替えを行うモデルなどが有ります。

そして使っていると次第に熱で金属が柔らかくなって重力により垂れ下がって壊れてしまうのですが何の対策も施されず、ブランドとして販売が継続されているのは単に消費者が不勉強なのでしょうか?

 

 

僕はお客様へお買い上げ頂いてから、掃除などの定期メンテを施すことで極力長持ちする事を狙っているので高温になる部分には一切可動部分を設けていません。

そして一番高温になる部分には肉厚のステンレス鋼を使用して錆による摩耗を防ぐと伴に、もしかして摩耗した場合サイクロン機構はわずか30秒くらいで交換できるようになっています。

ヒミエルはすべて本体の外側にネジを止めるフランジを設置しています。

他社製品などで、炎が直に当たる部分にネジを使っている構造を見かけますが金属が加熱されると必ず錆が発生してネジが動かなくなるので私は極力熱い部分にはネジを使用しない構造なのと同時に、ネジを組み付けるときには焼き付き防止にモリブデンペーストを塗布しています。

ほんのひと手間だけど、分解する時に少しでも楽なように配慮しています。

 

 

 

友人が使っている舶来品は、数年間使うと底や側面のバーミキュライトボートが経年変化で割れてしまいました。

単に板状の断熱材なら割れたままでも使用出来るし他の部品で代用も可能だけど、最近は燃焼室一面がバーミキュライトで覆われている製品も多いので割れちゃうと部品単品ではなくごっそりとアッセンブリー交換になる場合が多いです。

その場合費用が数万円必要になるんだけど、購入時にそんな話は誰もしないし保証期間が過ぎた辺りから壊れるのでユーザーはそんなものと思うのかな?

 

僕の場合、底板はバーミキュライトでは無くホームセンターや楽天で売っている耐火煉瓦を敷いています。

まず割れる事が少ないし、割れたとしても簡単に入手可能。おまけに1枚300円くらいなのでお財布にも優しい。

そして気に入っているポイントは耐火煉瓦自体が蓄熱してくれるので、一旦暖まると燃焼を強力にサポートしてくれます。

天板のガスケット

本体と天板の接合部には煙が漏れないようガスケットロープを挟んでいます。

ガスケット自体は軽いものだから天板を設置する時に動かないよう耐熱テープで固定します。

このひと手間が大切。

そして、必ずガスケットが重なる部分はラップさせて煙がつなぎ目より漏れないようにします。

高温部分にテープを使うなんて大丈夫なの?

そう思われるかもしれませんが、産業用の加熱炉接合部でも使用する素材なので全く問題有りません。

 

 

逆に、ガスケットの端を切りっぱなしにすれば端っこの撚りが外れて不細工なのでドアを含むガスケットの端面はすべてテープ処理しています。

 

仕上げへの配慮

初期の頃は見た目の仕上げよりも、機能を完成させることを優先していたので溶接痕や端っこの処理が甘かったです。

けれども、やっぱり細部がしっかりと仕上がっている方が見た目もすっきりするし製品の佇まいが引き締まるので、かなり仕上げには配慮するようになりました。

接写してもいい感じに仕上がっています

 

お客様の家具として置いて頂けるクオリティーを目指しているので塗装前は入念に磨き上げると伴にしっかりと寸法を出しています。

 

まとめ

どれも僕の勝手なこだわりです。

けれども、納得行くまで手間をかけた製品がどこにも売っていないので自分で作っています。

 

KDシリーズを作り始めて、1台完成させるのに膨大な時間と部品を費やす事を認識しました。

お金を儲ける為だったら、わざわざ自分で作る事なんてせずにどこかで仕入れて販売に注力する方が絶対に効率が良いです。

だって、作っている時間や発明をアウトソーシング出来て、販売と施工にリソースを集中できるから時間当たりの生産性を高める事が可能だ。

 

それでも自分で作るのは、

欲しいと思う機能を備えた製品が世の中に売っていないし、先行事例が無いものを考抜いて作ることが楽しいと感じるからです。

今は更に一歩進んで、自分が良いと考えるものをお客様が良いと思ってご注文を下さる事が面白い。

 

私の昨シーズンは本当にスタートアップの時期で、今シーズンからやっと量産を開始し始めたグリーンボーイです。

ヒミエルの事を知っていても、納入事例というエビデンスが無い状況を不安に考える方がいらっしゃるのも十分納得できます。

 

だから、今シーズンの商談中も含めご契約分を真摯に納品することでエビデンスを積み上げ、良いことも悪いことも逃げることなく向き合うことで今後の展開を切り開いてゆきたいと思っています。

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