ガレージDIYその2
大工仕事の経験が皆無な私が、5月連休を利用して工場の屋根修理に取りかかった2日目の記録です。
初日は屋根の解体と垂木2本を自作クレーンを駆使して既存の骨組みを利用して仮設した所で作業が終了しました。翌日は所用で作業はお休みした所、夕方に雷を伴った豪雨が降って屋根を抜きっぱなしの事務所は見るも無惨な状態でした。
そんな状況から2日目の作業がスタートです。
屋根下地の設置
屋根の勾配に沿って水下方向に設置する棒を垂木と言います。 加工に馴れている鉄骨で骨組みを製作したのですがとにかく重い!全て一人で作業するので例え30kgでも長さが4Mを超えると高所へ持ち上げるのも一苦労です。
初日はフォークリフトに取り付けるクレーンを使って見たのですが、一人だと使い勝手が悪く時間が掛かるのがじれったいので、2日目からは人力とリフトのマストを駆使して持ち上げました。
対して役に立たなかったリフトクレーン
文章に書くとあっという間ですが、脚立をポイントに設置、リフトで移動、材料を担いでセッティング、持ち上げ、脚立の昇降、リフトのマストの調整。なにか1つ行うのも作業動線が長くなります。
なるべく重複する作業をまとめたり、道具を1カ所に整理して道具を探す時間短縮を図りますが、棟上げは頭数勝負なのでしょうか、人手の少なさには焼け石に水でした。 時間が掛かるのは仕方ないと諦め、安全第一にテーマを切り替えて作業を行いました。
縦4M横10Mの屋根をいきなり全て完成するのは今の私の技術では5月連休の休日だけでは時間が足りないので、今回は6割くらいの面積を目標に仕事をしています。
あらかじめ手書きの図面を作り、ねじ止めで組み付けていく予定だったのですが肝心の手書き図面を紛失してしまい、組み付け現場で半年前に刻んだ材料から設計の意図を思い出しながらの作業でした。
垂木と、横方向に設置するアングルをネジで仮止めした後、既存の骨組みに溶接で取り付けて行きました。 足下の悪い、高所での溶接は初体験ですが溶接作業自体は得意なので何の不具合も無く終了しました。
屋根に上がって作業していると、なぜだか昇降のしんどい場所に居る時に限って、腰袋から道具が落下してしまいました。 午前の元気な間はそんな事があっても全く平気なのですが、夕方になってもうこれで作業を終えようかと考えている時に道具を落としてしまうと、気持ちが萎えます。
朝一番から夕方までかかって2日目は屋根の下地完成まで到達しました。アングルが付いたので、雨に濡れたら困るトイレの上にカラーコンパネで仮設屋根を取り付けました。コンパネの上は普通に歩けるので移動が楽です。
淡い期待ですが、ここまで来れば、あとは作業が早いはず??
2日目の感想
経験が無いと言う事は、時間の見積もりが出来ないと痛感します。
今回の大工仕事は1日でこなせる作業量が全く分からないので、今の仕事がゴールからどの位の位置なのかさっぱり分かりません。
本業の装置保全や設備改善の仕事は大きなプロジェクトであっても外れの無い見積もりが可能です。それは今までの経験というストックがあっての話だったと当たり前の事に気付きました。
とは言え、一体どうすれば屋根って作れるのかな? 屋根が錆びて、トタンが風に煽られてバンバン大きな音を立て近所迷惑だなーと考えながらも手を打たなかった頃と比較すれば大きな1歩を進めたと思います。
やって見れば案外出来る物で、心理的メンタルブロックの方が大きかったです。
作業を終えると、1日中動き回っているので疲労がピークに達しているのか、家路につく途中から凄く眠たくなります。
あと、何故か大工仕事を終え帰宅すると、もの凄くビールが飲みたくなります。肉体労働を終えた後のビールってとっても美味しい!
そして、心地よい疲労感と伴に夜9時には就寝してしまいます。
そうすると、朝早く目覚め1日調子よく過ごす事が出来るので、屋根工事を始めてから体調がすこぶる良くなりました。