7割完成の今年モデル
秋に向かい新作をリリースする予定を遅延しちゃったけれど、オンドルワークショップはホントに楽しかったです。
何が楽しかったと言えば、参加者との出会いでしょうか。
国境なんて軽々と飛び越え、連絡を取り合える友人が出来るって良い時代に生まれたと感謝かな。
この様に誰でも楽しいと感じる場所に巡り会う情報は、僕が子どもの頃と比較して飛躍的に発展しているので、後は行動するかしないかの差だけ。
SNSでイベント開催を知り、後で挨拶程度の接近は有ったと知ったけれど、ほとんど初対面の人が集うコミュニティーの中へ単身5泊も飛び込むのは正直緊張していましたが、帰宅して数日経つ今でも楽しさの余韻に浸りながら次の再開を楽しみにしています。
僕の中で次の再開場所は決定しており、11月に本場韓国で開催される「私はストーブだ in 韓国」へ今回の韓国メンバーのアテンドで参加します。
昨年は広島で開催された「私はストーブだIN 広島」へ参加しましたが、「私はストーブだ in 韓国」へ日本のストーブビルダーが参加して書いたブログは見たこと無いので、しっかり勉強してご報告したいと思います。
出来る事なら日本から僕のストーブを輸送して展示したい位です。
今年モデルの外観
天板のフランジも出来上がり、後は煙突の取り付け穴とフロントドア、脚の調整、エア調整ハンドル、塗装、木製グリップの製作等先は長いけれど何とか外観が出来上がりました。
今の状態を見る限り地味だなぁ。
一見すると単なる四角い箱に見えますが、中は過去最高に複雑な機構が組み込まれレバー1つで2つの空気ラインを制御出来ます。
供給される空気は本体の燃焼でしっかり予熱されるので、どのような効果を発揮するのか今から実験が楽しみです。
また、個人的なこだわりなのですが、本体内部も耐熱塗装するようにしています。
薪ストーブは熱の掛かる場所ほど錆が発生しやすいのは仕方無いとして、シーズンオフの湿気や結露で錆が発生する事を少しでも減らしたいので、組み付けて箱になる部分を中心に耐熱塗装を施します。
一旦試運転すると、ススが内部に付着して塗装できないので、鉄板が新品の時にササッと塗装します。
オーブンのサイズも大きくしたので、今以上にお料理に活躍すると思っています。
オーブンの天板温度がしっかりと400度を超える為に、オーブン全体から放熱する設計を取り入れているので温度測定が待ち遠しい。
過去の経験が活きてくる
昔の私が作った薪ストーブを含め、世間で販売されている燃焼室が下でオーブンが上の薪ストーブはオーブンの底が熱くて天井からの加熱が今ひとつと言うモデルが多いです。
理由はオーブンの底は燃焼室なので温度は上がるけれど、オーブン天板は熱が対流すること無く煙突へ抜けてしまうのでどうしても天板からの放熱が少なくなりがちです。
ロケットストーブでキッチンコンロ型を作った時も、オーブン天板からの温度があがらず食パンに乗せたチーズが溶けない事が有りました。
対策として、オーブンの扉以外は燃焼ガスに触れるよう改造すれば温度が上がるようになったので、以後オーブン全体を燃焼ガスが包み込む設計をしています。
今回の新作も過去の経験を活かすだけじゃ無く、今まで以上に立ち上がりが素早くなるように容積のバランスや、オプションの設定などいくつもの実験要素を盛り込んでいます。
まとめ
後は扉を取り付ければひとまず完成形に近づくので、今週は頑張って作って行きたいと思います。
完成レポートを書くのが楽しみでも有り、ちょっと怖いです。