ヒミエルストーブ

 メルマガ登録はこちら

ビジネスの理論を学べる場所があるらしい、高卒派遣だった私はそこへ行ってみたくなりました。

 
university-classroom
この記事を書いている人 - WRITER -

university-classroom

起業したけれど、仕事と言えば体を動かす事しか知らなかった私は、経済情勢が変化して逆境になった場合どう意思決定すれば良いかと言う知識を全く持ち合わせていない事に漠然と不安を感じるようになりました。

不安を感じる原因をつきとめて少しでも良いから行動しなければ、状況は全く変わりません。しかし、今までの生活パターンを変え見知らぬ事に挑戦すると言うのは、自分の全く知らない環境へ身を投じる事になるので、なかなか現状の行動パターンを変える事が難しいです。

30代前半の私は、仕事が終わり帰宅すれば速攻で寝る寸前まで晩酌を楽しみ、休みになれば野外へ繰り出して遊んでいたので、生活習慣の中に勉強時間は一切ありませんでした。当時は、勉強が好き、嫌いと論じる以前の問題で、勉強という物を全く分かっておらず、苦痛でしんどい物だと言うイメージしか持っていませんでした。

そんな私の生活習慣を180°変えるきっかけとなったのが放送大学への進学です。

放送大学入学の話はこちら

放送大学の4年目に、卒業後の進路を考えていると、新聞の社会欄やネットの情報で、大学院の経営研究科(MBA)という所でビジネスを体系的に学べると知りとても興味を持ちました。

ネットで検索した社会人大学院MBAの情報は良い話が多くを占め、実情を全く想像出来ませんでした。仕事に関する漠然とした不安を解消するヒントを手に入れる事が出来て、今後の自分に少しでもプラスになるのならば進学に挑戦するだけでも良い経験になるんじゃないかと思いました。

私は起業しても経営を全く知りませんでした

当時の私はお仕事を頂いたら、一生懸命体を動かし顧客の要求に応えることしか知りませんでした。 なので、自分の技術を高める事ばかり考えて、バックオフィス作業が重要な事に目を配る余裕すら無かったです。

いつまでも追い風が吹いているのだったら、全く問題ありません。しかし、事業環境の変化が早いこの時代、環境の変化に対応する知識を全く持ち合わせて居ない自分の将来にとても不安を感じました。

個人事業の生存率が低い原因の一つに、とても小さく限りある経営資源の多くを目の前のコンテンツ提供に配分したり、会社運営の重要性を考える余裕が無かったり、商工会議所の経営相談が役に立つ事を知らずに、日々の仕事に突き進んでいる事も理由ではないでしょうか。

そして、私も多くの個人事業者と同じく会社運営の重要性を全く知りませんでした。会社経営の理論を知ったからと言って会社の業績向上と何らかの相関があり、売上があがる訳では無いです。しかし現状の理解や、物事の因果関係を整理し意思決定を行うには有効なツールかと思います。

 

大学卒業後の進路を考えた

通信大学は本当に卒業までの道のりが大変です。放送大学4年間は本当に勉強の日々でした。けれども、勉強習慣を身につけるには良い環境だったので、卒業出来たら学びを継続したいと考えていました。

大学在学中は卒業が一番大きな目標だったので、進学の勉強までする時間も心の余裕も持ち合わせていなかったです。

しかし経営を体系的に学べるビジネススクールの存在を知ってからは、受からなかったとしても、とにかく入試に挑戦して新しい道を進んで見ようと思いました。

特に、オープンキャンパス説明会で実際に学校に行ってみると、それまでは漠然と「行けると良いな」程度だった自分の考えが、説明会で教授の話を聞き帰宅する途中、自分の中で見えない何かにスイッチが入り「絶対に行きたい」と言う硬い決意に変わりました。

英語、数学などの基本的学力など、足らない物に焦点を当てればそれこそ無限に出来ない理由を並べる事が出来る状況でしたが、とにかくもっと学びたいと言う強い思いが私を突き動かしました。

オープンキャンパスの後、私の意図は決意へと変化して、目的達成の行動を起こしました。

 

放送大学卒業、科目履修生で再入学し受験勉強を始める

学習ペースを維持する為に放送大学卒業後、科目履修生で再入学して興味有る科目を履修しつつ、大学院入試の勉強を行いました。

それまで論文など一度も書いた事はありませんでした。しかし入試に出るので通信教育で論文添削を行いました。いちばん困ったのは漢字を忘れてしまっていた事です。ひらがなが多い手書きの論文では恥ずかしいので、新聞の社説を書き写したりもしました。

論文の通信教育と、大学の科目履修をこなしているとあっという間に入試の秋がやって来ました。こうして勉強している間も昼間は仕事をしているので、毎晩とても眠かったです。

入学試験の日は朝から緊張してよく眠れませんでした。

教授との面接試験を終え家路につく道中、結果はどうであれ、この日の為に今まで頑張れた事が嬉しかったです。

 

大学院合格

インターネット合格発表の日、自分の受験番号を確認出来た時はとても嬉しかったです。努力する過程も大切ですが、結果が伴うと喜びも倍増です。翌春からは初めてのキャンパスライフです。

この頃から私は、高校から勉強につまずき、楽な方に逃げていた自分が少しずつ変わって来たように感じました。大人になってからの進学は、社会人として大切な自己管理を学ぶ練習になったのかもしれません。

自己管理とは「自ら設定した目標を達成する為に行う管理」であり、私の設定した目標は放送大学卒業や大学院への進学です。

限りある時間の制約をマネジメントし、目標を達成する為に現状を確認、タスクの細分化、順序立てて実行し、エラーを修正。ひたすらそのサイクルを期限までに回し続けて行く事はビジネスの現場でも同じかと思います。

 

道は一つだけでは無い

私がたどった道は大きな回り道かも知れません。しかし一切無駄では無い大切な経験だったと思います。 高卒から仕事をしていたので、技術の習得と実務経験の豊富さは私の大きな武器となっています。

世間一般に溢れている大学進学、そして就職と言う流れ以外にも価値のある豊かな経験を積む道は沢山あって、単に情報を知らないだけなのかも知れません。

どのような状況であれ、決意を持って行動すれば例え失敗したとしても何らかの成長を得る事は出来ると思います。

恐れるべきは失敗では無く、挑戦できるチャンスを逃す事だと私は思います。

この記事を書いている人 - WRITER -

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Copyright© himiel stove , 2016 All Rights Reserved.