ロケットストーブ製作は実験と観察が大切

クリーンな燃焼を目指して
ロケットストーブの特徴は、断熱された2重煙突を装置の中に備えている事が大きな特徴となっています。
木を燃焼させて発生した熱と、燃焼ガスを余すこと無く全てヒートライザーと呼称する2重煙突に送る事によりクリーンな燃焼を可能にしています。
クリーンな燃焼とは、可燃性ガスと酸素が結びつき、熱が発生する事です。
私の好みですが、2次燃焼の為に特別なエア回路を追加する事に積極的ではありません。
何故なら、2次燃焼の空気を追加しても大きな効果を確認することが出来なかったからです。
2次空気を送り込む要因として、
燃焼ガス>酸素 の状態である時に、酸素を供給して適切な空燃比(1:14とも言われている)に合わし込む手段として2次燃焼空気を供給するのですが
薪を沢山詰め込んだ状態では、いくら2次燃焼空気を追加しても可燃性ガスの発生量が多く適切な燃焼になりませんでした。
別段2次燃焼空気回路を追加しなくても、薪の投入量の調整で空燃比を調整する方が理にかなっていると考えます。
燃焼ガスを一定と考え、酸素の量を調整しようと考えるのでは無く、供給される酸素量を一定と考え
投入する薪の量で適切な燃焼を維持する事が簡単だと思いました。
ヒートライザートップでの燃焼は幻想

stove-top-fire
薪は着火して、時間が経つにつれ火が大きくなり最後はおき火になります。
炎の大きさは一定では無く、時間の経過と伴に変化して行きます。
ロケットストーブが長時間激しく燃焼している場所は
バーントンネルとヒートライザーの接続部分です。薪を沢山燃やせばヒートライザーの頂上まで可燃性ガスが立ちこめて燃え上がる事も有りますが、時間にしてはごく僅かな時間しかそのような状態を維持する事は無く
巡航運転で燃焼させている時はヒートライザーのトップまで炎が上がることはありません。
ヒートライザーと天板の間で長時間激しく2次燃焼していると言うのは、私の行った実験の結果では確認する事は出来ませんでした。
ヒートライザーの上は、バーントンネルで燃焼した高温の熱気が立ち上がり、天板に衝突してダウンドラフトを行う場所です。
高温下で良好な燃焼が連続しているヒートライザーはススを発生する事も無く、薪の種類にもよりますが僅かに灰を巻き上げるだけです。
このように書けるのは、実験で確認したからです。
雑誌やネット上の情報は発信者のバイアスや勘違いが混じっている事が多いので私は自分の目で確かめなければ気が済みません。
まとめ
試作とテストを繰り返すと、現状では当たり前とされている非効率な部分に出くわし、疑問を持つ事があります。
その様な疑問に対して原因を推定し、仮説を立て、解決策を考える一連の過程が物作りの醍醐味だと思いますし、薪ストーブ製作にもその様なサイクルを組み込んでいます。