1年の振り返り
薪ストーブ関連
今年は新しい燃焼方式の発明に明け暮れていました。
丁度1年前は奈良へ納品する薪ストーブの設計に没頭していました。
けれども、私の作るストーブと他の業者さんがつくるストーブは見た目以外での差別化が困難で後発である自社の特徴作りにもがいていました。
私の製品を気に入って頂く理由や顧客が得る事の出来る便益を如何に製品で表現するのか。 正直に言うと何から手をつけて良いのか思い悩んでいました。
そんな悩みは、何気ない実験から解決の糸口を発見しました。
web上で調べる限り先行開発が全く無い方式だったので、何も参考にできる物は有りませんでした。
しかし結果的に他社には無い自社の特徴を作り出す事に成功しました。そして、大学院での知財戦略講義で学んだ事例を思い出し、特許申請まで行う事が出来ました。
頭の中で特許申請と言う言葉を知っていましたが、実際にやって見ると初めての体験ばかりで凄く勉強になりました。知財戦略は奥深い物が有り、特に特許庁の検索プラットフォームj-platpatの検索を使いこなせる様になると同業者の出願権利範囲が明確になるので有り難かったです。
一言で特許といえども、請求項に記載されている範囲でしか権利を主張出来ないし、請求項の原理を利用して権利をクリアランスする方法はいくらでもあると知りました。
特に、ストーブに関して、原理の請求項は一旦権利化されるとクリアランスはほぼ不可能と考えますが、商品そのものや形状などは回避のハードルが低いと感じます。
そして特許の申請と並列して発明の効果を検証する事に多くの時間を費やしました。
データを記録して行く事で、今まで気付いていなかった薪ストーブの知見を深める事が出来たので有用な投資でした。
いくら特許を取得したとしても、発明の効果が無ければ画餅ですから!
いずれにせよ、設定した課題に対してアイデアが無限に浮かんで来るので、イメージを具象化する事が楽しいです。
特に、朝目覚めてから起き上がるまでの、まどろんでいる時間はイメージの黄金時間で、混ざり合うことの無い蓄積した知識が、固定観念の壁を簡単に乗り越えて3Dのイメージが湧くのです。
そんな製作者の自己満足は今年で終了して、顧客が如何に豊かな生活を送る事ができるのかを提案できる様にします。
1年間の学び
問題解決
改善業務の受注や、製品開発、自社のプロモーション、何をするにも全てを賄おうと思うと結局何も決まらないと分かりました。
特に、本業の改善業務は、簡単で、安く、故障知らずで、納期も短く、長寿命とそんなの普通に考えてあり得ない要望を相談される事が有ります。
けれども、その中で一番解決したい問題をしっかりヒアリングする事で、何に注力すべきなのか明確になります。
多くの問題を1つのモーションで解決しようとするから難しいだけで、一番大きな問題を取り除くとその他の問題が気にならなくなるレベルになる事も多々有ります。
技術の向上は前提条件として大切ですが、施工者の独りよがりでなく、顧客が一番何に困っているのかをしっかりとヒアリングするコミュニケーション能力の向上が結果的に
資源を投入する方向を絞り込んでくれ、双方にメリットがあると思います。
決断と選択
決められたメニューの中で選ぶ事が選択で、何をするのか行動を決める事が決断だとすると、今年は決断をしっかり意識出来た1ねんです。
自分の中からやりたくて仕方無い興味が湧いた事に、真摯に取り組むことが出来ました。
行動しないと言う決断も有りですが、今までの自分と比べると多くの人と知り合いになる事が出来ました。
すべて、何らかのきっかけがご縁に繋がったので、来年も積極的にご縁を求めたいと思います。
変な自信
自己暗示なんですが、どんな困難でも、難しい課題でも絶対に解決出来る糸口があって、私はそれを見つける事ができると思い込んでいます。
出来ない事は素直に出来ない、分からない事は分からない、 何事も素直になれば楽だと知る事が出来ました
まとめ
仕事も精神面も、来年へ向けての種まきの1年間でした。
ふとしたきっかけで始めだしたコーチングも1年継続する事で、自分一人では絶対に気づけなかった大切な事に気付く事があります。
今年の投資が目を出して、更に大きな目標を設定出来る様に新たな年も挑戦して行きます。