ヴィッパサナー瞑想10日間コースに参加
五月連休を利用し、京丹波にあるダンマバーヌにてヴィッパサナー瞑想の10日間コースに参加してきました。
京都のセンターは2023年7月からダイニングルーム(食事棟)の建て替え工事行われ、約10か月閉鎖されていましたが、古い建物から備品の搬出や建築途中のダイニングの床の塗装など閉鎖期間中も作業のお手伝いに訪れていたので慣れ親しんだ施設。
長期連休中のコースはお勤めの方が多く申し込まれるので参加申し込みを行ってもキャンセル待ちになる事が多いのだけど、お席をご用意頂いた事に感謝。
10日間コースに関するブログは検索すると星の数ほどヒットするので、個人的な感想を読みたいとお考えでしたら「10日間瞑想コース」なんかで検索してもらえば宜しいかと。
私も以前ちょっと気になったので記事を読んだのですが、本当にGoodという感想から正反対の意見まで千差万別。
そりゃそうですよね、参加者が見ているポイントなんて全員違うので、例えるのであれば友人が食べに行った料理屋の口コミを読んでいるのと同義。感想を読むことに意義があったとしても自分の参考にはなりません。
特に初参加の前にネガティブな情報を持って入ると、期間中少しでも疲労や嫌悪の感覚を感じると自分の思考に合った物を選択しちゃうので、否定的は情報は見ない方が良いと言うのが私のスタンス。
個人的な事柄
とは言えやっぱ自分の体験も書きたいので幾つか述べると、2回の奉仕も含めて4回目の参加なので全体の流れと言うかタイムラインが分かり精神的に楽でした。
初参加の時は周囲のいびきや慣れない環境が理由でゆっくり眠ることが出来ず、1日数時間の睡眠しかとれず非常に疲弊しました。
しかし今回は21時に瞑想が終わると21時5分には床に就いて爆睡し、朝3時半くらいまでぐっすりと睡眠を取ることが出来た。朝4時半から1日中忙しいので疲労回復のためのは睡眠は超絶大切なんだけど環境への慣れが良い作用を生んだのか質の高い睡眠を確保できたことは本当に幸運。
睡眠に次いで大切だと考えるのが食事。
京都ダンマバーヌの食事は10日間のレシピが決まっており、どのコースに参加しても全く同じメニューなので4回目のコース料理だけど生徒として頂くお料理は超絶おいしいと感じました。
シェフが腕を尽くした料理とはベクトルが異なり、1日朝昼2食でお腹が減っている中、自身の感覚が鋭くなっている状態で頂くベジ料理は本当に絶品なんですよ。
私はコース中、小食になるタイプで食べる量は通常の半分以下まで減ってしまうんだけどそれでも毎回の食事を楽しみにしていました。
後半のランチは八宝菜→湯豆腐→カレーなので八宝菜を見るともう終わりなのかと実感しちゃいます。
朝4時に起床して21時までスケジュールが決まっており、結構忙しいんだけどD5くらいになると身体も慣れてくるし外の世界の事もいい感じで忘れ、瞑想が中心となった日常に慣れて快適だと感じるようになりました。
このまま順調に快適を感じて終わってハッピーエンド。のつもりだったんだけど世の中そう甘い話は無くてDay7の午後から椎間板に激痛が走り、座っている姿勢が苦しくなってきました。
背骨の痛みってどんな姿勢をとっても逃れることが出来ないから正に地獄の苦しみ。1日の最終瞑想を終えると急いで部屋へ戻り寝ると翌朝には回復するんだけど、午後になると前日より利息が付加された痛みに襲われて結局Day9の夕方まで歯を食いしばって耐えてました。
しかし、期間中は話すことも瞑想を休むことも出来ず一体どうすれば良いのか?
可能であれば1日中布団で寝て身体を休めてあげれば一番いいと思うのだけど、その夢は叶うはずも無い中で私が選択した道は「痛みを無視する」と言う道でした。
無視しても痛みが消えるわけではありません。
しかし、発生した痛みに心の焦点が合わさって心の中に痛みの想像が発生しないように必死で痛みに意識の焦点が向かないように頑張ったのです。
それまでは気持ちが凹んでおり、苦痛から逃げていたけど自ら退路を断って瞑想終了の鐘が鳴るまでは絶対に負けないと断定して眼を閉じること1時間。
途中から時間の感覚もなくなり、瞑想終了の鐘が鳴ると同時に放心状態へ。
とにかく一度自分の決めた決意を守り、最後まで逃げずにやり切った事が嬉しかったし困難からの逃避で凹んでいた気持ちが元に戻ったような感覚に。
不思議なんだけど、その日のプログラムを終えて1晩眠り翌日座ったら痛みが消えてしまいました。理由は不明だけど、とにかく身体が楽になったのは有難い。
お勧めグッツ
センターへ滞在する時の衣類に私は速乾性の物を持ってゆきます。
洗濯ものは基本的に外に干して乾燥させるんだけど、天候が急変する事も多いし瞑想中に雨が降ってくることも有るから速乾性の衣類を使うことがお気に入りなんです。
フェイスタオルやシャツ、パンツに至るまで日々着替える肌着はすべて速乾素材の衣類を使えば2~3時間でばっちり乾燥するのでとても便利
あとは季節外れの寒気とかもあるので、使わないかも知れないけどポケットダウンなんかも重宝するでしょうか。
まとめ
センター滞在中は環境の変化が無いので自身の変化に気付く事が難しいけど、実社会に帰ってみると自分自身の変化に驚きます。
たった10日間座っているだけなんだけど、日々感じていた焦燥感が薄くなった事に気付きました。
無くなる事の無い日々のタスクに追われ疲労を我慢しながらの仕事を止め、しっかりと休養を取ってONとOFFの切り分けが出来る様になりました。
そのほかにも言葉ではうまく説明できない変化が自分の中に芽生えたと実感するので、今回参加して本当に良かったです。
コースが始まる頃は冬のように寒かったセンターも、コース後半からは春の暖かさとなり草木が一斉に芽生えてました。
次は私が奉仕で参加して今回の御礼を行いたいと思います。