地域情報誌の取材
いやー 薪ストーブシーズン真っ盛りでございます。
今忙しくなかったらいつ働くの?と言う感じですが、なぜかストーブ作りが忙しい時に限って来客が途切れません。
僕は基本的に工場に籠って一人黙々と製作に勤しむスタイルを好むんだけど、事前に連絡を頂けましたらほんの僅かな事が多いですがお茶菓子や飲み物の準備をしますのでアポイントを頂けますと本当に有難いです。
突然お越しくださっても全くOKなんですが、ブラックコーヒー位しか工場に常備していないのでなんだか申し訳なくて…
そんな話はどうでもよくて今回は、地域の工務店が発行しているミニコミ誌の取材を受ける機会が有ったので、良い経験かと思い快諾しました。
取材の申し込み
最初はお電話にて取材の申し込みをご相談されました。
たまに電話が掛かってくる、広告の出稿を勧誘するセールス電話と間違えそうになったので、こちらがお金を支払って広告を出す類の物ですかと確認したところ、いえいえ取材するだけですとの回答だったのでお受けしました。
事前に香盤表などを頂く過程で、なぜ僕の事を選んでくれたのかすごく興味が有ったので質問してみると
ヒミエルストーブさまのお名前は、別の取材で初めてうかがいました。北の寒い地方ではなく、西日本の、姫路から近い場所で、ストーブづくりをイチから、しかもお一人で手掛けられているということに、まず心を動かされました。そして、webサイトを拝見しましたら、憧れのストーブへの失望(というと大げさかもです)がきっかけとのことでしたが、ゼロから造ってみようという発想とエネルギーはいったいどこから湧いているのか…という思いにいたりました。
との事です。
取材当日も何故作り始めたのか?
そもそもの動機の深堀から始まって、現在に至るまでの苦労や良かったポイントを色々な角度から質問されました。
5年以上前の話だし、当時は先のことなど考える余裕がないくらい死に物狂いで製作していたので断片的な記憶しか残っていないけど思い出せる範囲で当時を振り返ってみる良い機会だったと思います。
あなたの製品が選ばれる理由はなに?
この問いに対して明快に答えを持てるようになってから自分の中に迷いが無くなり、自信をもって現在の形を販売できるようになったと思い出しました。
ヒミエルを含むほんのわずかなビルダーがロケットストーブ構造の薪ストーブを販売して、その他多くのメーカーは過去からの持続的なクリーンバーンストーブを販売しています。
単に薪を燃焼させているだけの箱に見えますが、実は煙突でドラフトを発生させて吸気する超アナログな燃焼機関なのです。
そして多くの先行者がひしめくクリーンバーン燃焼機構で新参者の僕が商品をリリースしたとしても、僕の製品が選ばれる理由なんてほとんど思いつきません。
性能的に横並びならば、小回りの利く顧客サービスやデザインで押すなど性能以外の顧客密着度で営業する道も有るし有効だと思うけど、「あなたの製品が欲しい」と思ってもらう主たる理由には動機が弱いと考えます。
なので、先行他社のほとんどいないロケットストーブ構造を従来型ストーブにインストールした製品を開発して、だれとも競合しないフィールドで自分の個性を発揮できればと考えたのです。
まとめ
今回の記事は来年頒布されるそうなのでどんな記事に仕上がるのかとても楽しみです。
今年に入ってから、僕が直接お客様に営業しなくても、過去にお買い上げ頂いたお客様のご紹介や、見学にお越しくださった方のご紹介で見学にお越し下さるなど、信頼の連鎖による人のご縁が起こる様になりました。
ブログに書いていませんが11月は毎週見学のお客様がお越しくださり、お問い合わせ件数も格段に増えました。
製作可能台数は年間8~10台だし、焦って受注して僕自身が疲弊してしまうのは絶対に嫌なので、ご契約書を取り交わしたお客様から順番にご希望納期を決定して頂く様にご案内しております。
去年までは性能の向上と安定に注力していたけど、今年は信頼連鎖による認知度の広がりを実感するので来年がとっても楽しみです。