ヒミエルストーブ

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新バージョンの製作は簡単には進まない

 
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先週からスタートした新しいバージョンのストーブ制作は、順調に進まず一進一退の日々を過ごしています。

外観は以前と全く一緒なのですが、心臓部となるヒートライザーの素材を変更したことにより、内部のレイアウトが大幅に変わり、以前の設計では不都合が発生する場面が散見されます。

朝1番から頑張って溶接を行い、夕方帰宅前に翌日の部品を取り付けてみると、オーブンの加熱を邪魔するということが判明して、翌日に全て切り取ってやり直し必要があることなど結構普通にあります。

以前の私であれば、最初に計画していた通りに、物事が進まないことにへそを曲げてしまい、自分自身に怒りをぶつけていたけども、歳をとったことが原因なのか作りながら不具合を検出し、その都度やり直していくのはもう慣れてしまったので、具合を発見できたことを嬉しく思い、一つ一つ焦らず、細かな修正を加えていけることを楽しいと感じちゃいます。

手を動かしながら不具合を発見すると同時に去年の年末に二台作ったサンプルが改造の方向性を判断する良い資料となってます。 

何もないところから、いきなり新しいものを作り出す事は私はできないので、失敗を前提に実験用のサンプルを使っていろいろなテストを行い、そこで見えてきた問題点を製品に盛り込むことでお客さんの元へお届けする製品は現時点で発見できるネガティブな部分を大まかに消し込んでいると考えてます。

去年の年末は暇だったので、新しい改造を行おうと言う意欲と時間が取ることができ、その経験を踏まえて新しい方式を見つけることができたから、物事って上手につながっているんだなぁと思ってしまいます。

現在私が作っているヒミエルのニューバージョンは石で作ったロケットマスヒーターと鉄のストーブの良いところをミックスした製品で、私の工場へ遊びに来た薪ストーブを手作りしている同業者ですら、煙の発生量の少なさに驚いています。

今回の改造で行き着いた構造は自分の中では自信があるのだけど、この凄さを口で説明しても、世の中に同じような働きをする製品が存在しないので、人に伝えられないことが非常にもどかしい。

なので改良バージョンを設置したオーナー様がどのような感想を持ってくださるのか、非常に楽しみにしてます。

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