赤レンガを並べた簡単石窯を作って見た
真夏にストーブへ火を入れてオーブン料理をするのはちょっと暑すぎなので、レンガを積んだだけの簡易石窯を作って見ようと思い立ちました。
検索すると仕組みは簡単そうだけど、ほとんどのサイトは耐火レンガでの築炉でしたが、ちょっと試しに作るために、わざわざホームセンターへ耐火レンガを買いに行くのも面倒と感じたので、試しに工場に在庫している赤レンガで作って見る事にしました。
割れたらそれも経験だし、ちょっとくらいの使用なら問題ないかもしれないしとにかくやってみない事には分からない事ばかりなのでまずは実行です。
レンガの組み付け
KD01の蓄熱実験に使っていた赤レンガを約50枚使い窯の形状に仕上げました。
テーブルリフターの上に乗せて、しゃがみこまなくても中が見える様にしました。
天井は大きな1枚物が無いのでとりあえず鉄板を敷いてその上にレンガを載せて完了です。
1つポイントを挙げるとすれば、入り口天井側に垂れ壁を作り炎が滞留する様にしました。 何もなく平らな天井だと熱気が滞留することなくあっという間に大気放出されちゃうのでこればっかりは外せません。
あとは焚き付けをセットして一気に昇温して行きます。
しかしここで問題発生。
鉄板が熱により反り返って隙間が出来てしまい、猛烈に煙が漏れ出しました。 そして目地の隙間から容赦ない煙の漏れが発生。
これは単にレンガを積んだだけの構造なので致し方ないし、暖まれば煙りが少なくなるので今の所静観します。
全体が暖まってくると煙の臭いも変化して、太めの杉でも余裕で燃焼できるようになりました。
そして、炭を窯の両サイドに移動させとりあえずピザをON。
猛烈な輻射熱で僅か1分くらいで生地や具材が焼きあがる事に感動!
石窯って面白い。
30秒くらいで前後を入れ替えてあっという間に完成しました。
耳に焼き目が付き、チーズも溶けて仕上がりはバッリチです。
まとめ
今回の試作を踏まえて気になる改善点が見えて来たので次回の宿題とします。
1)天板には大きなレンガを使った方が便利
鉄板だと熱により反り返ってしまうので、目地を埋めるのが大変だし、煙の漏れも多いから大きなレンガを使い載せるだけで完結する方が楽かと思いました。
2)間口を広げる
炉内床面への間口が狭いと食材の出し入れが面倒でした。
なので窯の入口は、横幅は広く作り、上下方向は低くして熱が滞留しつつ操作性の向上を試して見ようと思います。
今回初めて蓄熱式の窯を作ったのですが、炎が消えた後も暫くレンガの余熱が熱い位放出されていたので蓄熱式のすばらしさを実感できたのが一番大きな収穫です。
あと、暖炉なんかに使用されているレンガ積み上げの煙突は目地の気密が重要と話で聞いたことは有ったけど、レンガの隙間から煙が漏れている状態を見る事で気密を保っている状態がいかに大切か実感できました。
レンガを使って製作するストーブはそれで1つのジャンルだけど、奥が深くて非常に興味深い!
最初から完璧を目指すのではなく、なるべく有り物を利用して実験する事で次の改善点をクリアーにする手法はとても理に適っているのでストーブ作りだけでなく他のタスクにも横展開できると確信しです。