取っ手の製作
今週は2日を費やしドアの取っ手作りに勤しんでいました。
数年前までは木の塊から削り出しで木部を作り、鉄部も平板から全てハンドメイドで形を作っていたけど、たったハンドルを2本作るのに1.5日費やしてました。
特に木を円柱に仕上げる慣れない作業を続けるのが億劫で仕方なかったのも良い思い出です。
そして去年は近所の宮大工さんにハンドルとなる木部の仕上げを20本依頼して外注化する事でタスクを処理していたのですが、今年は忙しいようなので自分で何とかしなくてはならない状況に。。
今後の製作も含め、合理的な量産方法を試して見ました。
先ずは手作業では不可能だった、ハンドルへ垂直に穴を開ける治具を作ります。
その辺に落ちていた硬い木を使い、ハンドルより少し小さい穴を開け切れ込みを入れて保持できるようにします。穴は途中からドリルと同じ直径のスリーブを入れる事で刃物のガイドとします。
木ハンマーで柄をカチコミ、垂直をだします。
後はボール盤に治具を固定して深さはストッパーで調整して仕上がりを揃えます。クロスバイスは若干のガタが有りドリルを押し込んだ時に倒れるのでマイナスドライバーで柄の底を支えてあげる事がポイントになります。
この様に治具を使う事で以前は2本しか作る事が出来なかったハンドルを10倍の20本作る事が出来るようになりました。
穴が真っすぐ開いているので鉄部分と気持ちよく組み付けることが出来ました。
マスキングテープで養生をした後は耐熱塗料で塗装の上保管します。
ちなみに長さも当て切り治具を使う事で管理してます。
この様に小さな部品を作る時にでもなるべく個人の勘や経験に左右されないシステムを構築するのが最近の遊びです。技術がある人が職人技を活かして作り込む事は否定しません。
どちらかと言えば僕もそっちよりの人間なので。
しかし、時間は有限と言う制約がある以上なるべく速やかにタスクを処理できる事の方が僕には重要なので今は多くのオリジナル治具を作るまでになりました。
オーブン中敷きの取っ手は今まで鉄を曲げて作っていたのだけど、今回の経験を活かし木で作って見ようと思っています。そこでネックになるのが柄の部分と取っ手が回転しない様何らかの回り止めが必要になって来るんだけど今までは丁度良いアイデアが浮かばずM4のネジを使っていました。
しかし、加工に時間を費やしてしまうのとネジの頭が邪魔なのでどうしようかと思案していたら一つのアイデアが思い浮かびました。それは「スプリングピン」で回り止めをすると言う事です。スプリングのテンションで抜け止めにもなるし柄の直径より短い物を選択すれば手にも接触しないので良いかと思った次第です。
こういったヒラメキは実証で確かめる必要が有るので、早速部品を手配しました。
来週からは、新たなストーブの製作に着手しようと思います。