三重県へ納品に行く、本体設置編
初日は早朝3時半に起床して4時間運転で現場へアクセスし、9時から5時まで目一杯仕事したので午後7時半頃就寝しました。
いや、就寝したと言うより疲労で起きている事が出来なかったと言った方が正確でしょうか。早く寝たので翌朝は目覚めも爽やか、元気いっぱいに作業開始です。
まず朝一番驚いたのは前日まで屋根の下地状態だった天井がしっかりと仕上げられていました。聞くところによると夜9時半頃まで作業されていたそうです。
僕が現場を離れた時の状態がこの様な感じだったところをわずか1夜にして仕上げてしまうなんてスゴイ!
煙突は前日に設置しているので、本体を台車から下ろして下げふりを使いスライド部分が合う様に位置を微調整します。
煙突を接続して組み付ければすべての作業が終了です。
先ず火を付ける前にお掃除を含むメンテナンスの説明を行い、その後運用のレクチャーを行いました。
去年納品したお客様より、焚き付けから巡行運転まで1時間以上必要でその間寒いとのご相談を頂いていたのですが、今回の現場で理由の一つを認知しました。
焚き付けから巡行運転まではなるべく一気に温度を上げて行きたいのですが、炎が大きくならない合板の端材を火種に立派な広葉樹の細割を追加すると、薪は燃えるのですが温度の上昇が遅くて一向に巡行運転まで到達しません。
杉の板材や、枯れた枝などを投入すると一気に火力が大きくなり私がいつも工場で見る光景になったので立ち上げの時は火力が強くなる樹種を選択する事が大切だと考えます。
広葉樹は火持ちが良いので薪としては高級品ですが、最初の火力が必要な時は不向きなので細割にして使用するか脂分が多い木を選択する事をお勧めします。
一旦本体が暖まれば結構大きなメガ薪を投入しても緩やかな燃焼が継続します。ちなみにこの薪は投入後2時間経過してもおきびが残っていました。
そして、薪を投入した直後の煙突トップを撮影した写真がこちらになります。
僅かに煙が風になびく他は陽炎が見えるだけでほぼ無煙でした。youtube等で薪追加時に物凄い煙がモクモクと排出される映像を見かけたけど、あれって煙が出る運用をしているんじゃないのかな?
とにかくヒミエルストーブを望ましい方法で運用して頂くと煙の排出量は驚くほど少ないです。
今回の施主様は初めて僕の工場へ見学にお越し下さったのが確か4年前くらいでした。その間沢山の納品と現場の経験を積みほとんど完成形の製品を納める事ができ本当に良かったです。
これからはご家族の中心で使い込んで頂ければ嬉しい。
現場を後にして宿に帰ると晩御飯はすき焼きでした。
今回の現場付近はビジネスホテルとか無い地域だったので民宿に泊まったのですが、お母さんの手作りご飯が毎食美味しくて大満足のお宿でした。ビジネスホテルは利便性やプライバシーの確保でメリットも有るけど、たまには民宿に泊まり地元の料理を楽しんでみるのも良いと思うきっかけになりました。