ヒミエルストーブ

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SD01の設置完了

 
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前日は今年最大の懸案事項であった激ムズ煙突設置を無事に納める事が出来たのでリラックスした気分で本体を設置したい所なのですが、現実はそう甘くはなく工事2日目も超えなくてはならない幾つかの壁が存在します。

まず最初は住居までのアクセス。

駐車場から玄関まで未舗装なのでコンパネを敷き詰め台車がスムーズに通過できる通路を作ります。

もちろん途中は平たんでは無いので板や角材を利用して不陸を調整しなるべく緩やかな坂が連続する様に下地を調整。

そして今回は円形の炉台へ本体を設置するので台車に乗せて運んでも、台車から下ろす手段を準備出来ないので秘策を用意。コンセプトのテストを工場で行ったけど実際に試して見るのは初めてなので心配していました。

いつもの手順で炉壁の内側へストーブ本体だけを設置してしまうと、後から煙突を組み付けることが出来ないので、特製台車の上で煙突の組み付けを行いストーブと煙突を一体化させた状態で設置場所へ移動しました。

写真を見ればわかる通り、炉壁内部へストーブを入れると身体が入るスペースは無いので通常の方法でアプローチすれば途方に暮れていたでしょう。

最後に煙突の通り芯とストーブの正面を合わせて位置を固定すれば後はスライドを接続するのみ。

準備から含めるとここまでの道のりは本当に長かった。

垂れ壁をぎりぎりで避けて炉壁内部をピンポイントで煙突配管している写真がこちらになります。

全ての固定金具は市販品を使用する事が出来ず、すべて自作の必要が有る中で施主様がしっかりと寸法を採寸してくださったことが設置を成功に導く大きな要素だったことは間違いありません。

設置が完了した後は、2時間程度お時間を頂き操作説明を実施しました。

設置作業も含め、一緒に作業を行う中で今までうっすらと感じていた施主様へのリスペクトが確信へと変化すると伴に、何気ない日常会話を楽しんでいる自分に気付きました。

お客様により濃淡は有りますが、ストーブをご注文いただき、多くのコミュニケーションを通してご縁が深まるってすごく面白いし、物をお届けするだけでは得ることの出来ない素敵な感動を貰ってしまうのだな。

現場を出発する前、施主様が12年以上前に自宅を建築する時に自筆で描いたパース図を見せて下さいました。 そこには昨日私が設置した同じ場所へ全く同じ長さの煙突が描かれているでは有りませんか。

そんな昔から今の完成形が予言されているように感じ、理屈では説明できないご縁が有ったのかと考えつつ現場を後にしました。

今回は非常に難易度が高かったです。 準備の作業量は通常の3倍を軽く超えていましたが、終わってみればすべて楽しい記憶に変換されるのが不思議だ。

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