淡路島で工務店さんと打ち合わせ

2024年の12月に一度現地で対面にて打ち合わせを行った工務店さんより、リフォーム工事を進めるにあたり煙突固定金具を取り付ける穴位置の相談を行いたいと施主様経由でご依頼を頂きましたので煙突工事の翌日に淡路島へ移動。
この現場は非常に難易度が高いとかんじております。
理由は明快で、築50年以上経過した鉄骨ALC構造で壁出し配管する計画なのだけど固定金具を壁面固定する下地が無い。 ALCとは発泡コンクリートたいなもので、製造年数が若ければ専用のアンカーが効くのだけど古くなると壁面材じたいが非常に脆くなりアンカーを打ち付ければ、アンカーの力が掛かっている場所ごと崩落する可能性が大きい。
なので、ALCを鉄板でサンドイッチして固定金具の下地を準備した後に煙突を取り付ける架台を固定する2段構えの備えが必要。
トラッククレーンが使用できる開けた現場だったら大きくなるけど1ピースで固定金具を作り一気に吊り上げて取り付けるのだけど、残念ながら機械が入らない狭い場所なので固定金具は分割式にして現地でボルト止め。
壁出しで45度折り曲げて軒先を避け煙突のトップを屋根上まで伸ばす設計なのですが、海が近いので強風対策もしっかりと考えねばならないのでどうしようかと悩む事は多い。
いっそのこと本体からまっすぐ屋根の上を貫通すれば何も悩むことは無いと思うのだけど、今回は壁面出しが必須なので腹を括って設置に取り組もうと心が決まりました。
不思議なもので、このようなイレギュラー対応は悩むことも多いし現場でアドリブを効かせて施工しなければ上手に取り付ける事が出来ないのだけど、苦労した経験はなぜかその先の仕事で役立つことが多いので疎かにできません。
おそらくだけど、取り付けてしまえばとても自然な感じに収まると思うので今日の打ち合わせで判明した追加設計部分を作図して工務店さんと話を進めて行きます。