軽トラを買って困った話
ヒミエルストーブも完成形に至る事約2年が経ちました。最初は1年に1台しかお客様からお声がけ頂かなかったのに、有難いことに今シーズンは多くの方からご相談を頂けるまでになりました。
そして、去年までは何とか2駆の軽トラで納品していたけど、今年度からは積雪の可能性が十分にある中部地方のお客様からオーダーを頂けるようになって来たので軽トラを乗り換える決心をしました。(中古ですが!)
前々から欲しいな~と頭で考える事は有っても、いざ実際に乗り換えようとは行動しませんでしたが、工場に見学に来て下さった技術大学校の先生が乗っていたホンダの軽トラが妙に気になり、気が付けば1週間後に購入しちゃいました。
個人売買
いつまで乗るか分からないし、とりあえず安くてメンテナンスされていそうな個体をメルカリで発見したのでポチっと落札して現車確認に行ってきました。
現車確認と言っても、気分が舞い上がっているので何を見て良いのかよく分からず、軽くエンジンをかけて受け取り終了をして僕の所有物となりました。しかし、受け取った後多くのトラブルに見舞われることになろうとは、この瞬間は知る由もありません。
ただ単に、タイミングベルト、ヘッドガスケット、ウォーターポンプ、その他パッキン類、新品タイヤが備わったお買い得な車だと勝手に思い込んでいるので今になって振り返ると冷静な判断が出来ない状況だったと思います。
先ず最初に困ったのは鍵を回せずエンジンをスタート出来ないと言う事です。
鍵に微妙な癖が有って、ピンポイントの位置に移動させると同時にちょっと揺すると何とか鍵が回る状態でした。
だから最初慣れるまで10分以上鍵と格闘して指が痛くなっちゃいました。
おまけにアクセルが凄く重たくてギクシャク運転しか出来ません。
他にも色々ありそうだけどとにかく初日は鍵が回らないのと、アクセルが重たい症状を直せば何とかなると考えていました。
困っている時にこそ良くわかる接客の対応
どの様に修理すれば良いのか分からないので、とにかく近所のホンダディーラーへ修理予約を電話してみました。
1件目のお店は、感じの良いお姉さんが年末なので週末の予約は一杯です、すみません。とご案内下さいました。
1件目で用件を端的に伝える感じを学んだので、続けて2件目のディーラーへ電話してみました。
するとどうでしょう、窓口のお姉さんは半ば鼻で笑う様に、新規の修理受付は繁忙につき年内受け付けませんと冷たく言い放ち、今予約しても実際に対応できるのは来年になるのでそれでも良ければまた電話して下さいと案内してくださいました。
僕の主観的な感覚なんだけど、とにかく上から目線でピシャリと拒絶されたと感じちゃった訳です。
何ですかな、同じ内容を聞いたのに2件目の返答を聞いた後は「もおええわ、自分でするし!」と自分の中にある見えないスイッチが入りました。
商売で最初のコンタクトを取ることがどれだけ難しく貴重なのか知らないんでしょうね~
単に修理の予約確認をしただけなのに、立て板に水の対応に面食らった僕は2度と連絡する事は無いと心に誓いました。
自分で修理
とは言え、鍵を回せないことには乗ることが出来ないので人にお願いする事は諦めてとにかく分解してみました。
プラスチック部品を取り外してキーシリンダー単体を取り外します。
この中に鍵のユニットが入っているんだけど、初めてみる機構に分解方法が分かりません。
あれこれいじくっていると、なんとなく分解方法が分かって来たので試してみるとビンゴ。
この写真で一番左の鉄片が飛び出しているのが分るでしょうか?
この飛び出しが原因で鍵を回せないから、サンダーで削り取ってみると完ぺきでは無いにせよ軽く鍵を回せるまでに快復。
素人作業としては十分でしょう。
そして、アクセルのギクシャクにはワイヤーへの給油で応急処置を行いました。
何気なく下にもぐってドライブシャフトブーツを確認したら、パックリと割れているじゃ無いですか~
これはこの後見つける不具合の序章でしか無かったです。
まとめ
個人売買なので、購入した人が責任をもって対応に当たらなきゃいけないのは承知していますが、今回の個体は修理箇所が多くてちょっと困ります。
この後エンジンのクランクシールより油漏れを発見したので、クラッチ交換と伴にクランク周りの修理も行いたいと思いました。
しかし、僕には車を修理する時間は無いし、どうした物かと思い悩んでいるところで話は大きく進展してゆくのでした。