薪ストーブの製作失敗を重ねる事で得た物

 

この記事を書いている人 - WRITER -

私は何故だかロケットストーブが好きです。自分で理想の形を作ってみようと製作を思い立ったのが約2年前。

失敗の数を数えるのが嫌になる位時間とお金を投入して、理想を追い求めましたが、その都度失敗しました。

成功を夢に、期待に胸をときめかせ、根拠の無い自負を燃料に製作するも目の前には失敗作品の山を築き自己嫌悪になった時も今となっては良い思い出です。

そんな私の失敗体験を振り返って見ようと思いました。

 

2つ有る薪ストーブの分類

私が考える薪ストーブの種類には2つあり

  1. 輸入品の高級なストーブから、ホームセンターで販売している時計型ストーブまで基本的な構造は一緒で、シガータイプやフランクリンストーブと呼称されているものと
  2. ロケットストーブ

の2つに分類できます。

(1)のストーブはデザインや大きさなど星の数ほど違いがあっても、

構成要素の基本は煙突の内部が暖められ、暖められた浮力によりストーブ本体が空気を吸い込みます。

(2)のストーブは(1)とは基本構造が全く異なります。 

詳しくは「ロケットストーブ 構造」なんかで検索してもらうとよく分かると思います。

ロケットストーブは歴史が浅いので参考になる物が少なく、2年間多くの失敗を重ねることで最近やっと良い形を作り出す事が出来る様になりました。

ロケットストーブの製作

私の知る限り、ロケットストーブを製品レベルで量産して販売している個人及び法人は数えるほどしか有りません。

市販されている物は性能や外観など好みが分かれる所ですが、自分の欲しい形は世の中に販売しておらず、無いのならば一丁作って見ましょうかと初挑戦したのが2年前。

結果は、全くの失敗作品で全く燃えない、ぬるい薪ストーブでした。

失敗ギャラリー

グーグルフォトに1枚だけ残っていた失敗作。

右の箱にマキを入れ、左の箱に断熱された煙突が入っていますが、全く燃えませんでした。

こんな質素な形でも、すべて手作業で製作すると結構な時間が必要だったので、最後スクラップにした時にはショックでした。

基本に立ち返ったつもりの失敗作

その後、通常型の薪ストーブを作るのを挟んで、めげること無く再挑戦

 

まぁ、製品にはほど遠いお遊びレベルの造作です。

このときは自分なりに上手く行ったと思っていましたが、今振り返ると全くの駄作です。

このストーブにマキを投入する箱をくっつけてあれこれ試しました。

向かって右にマキを入れて左の煙突から煙が排出されますが、ストーブが暖まるまでは煙の引きが弱く、性能の低さに我ながら情けなかったです。

このストーブも、こんなつぎはぎだらけの形ですが、鉄板を手作業で曲げて作ったので時間だけは一人前に費やしました。

そして、望む性能が出ないのでまたもやスクラップです。

萎えるモチベーション

この頃の私は、すべて自分で賄える範囲で行っているとは言え、狙った性能は出せない、作ると失敗の繰り返しでモチベーションを維持する事が出来ず落ち込みました。

前回の失敗の問題点を想像し、その問題点を解決出来るだろうと喜び勇んで時間と労力を使い、やっとの事で出来上がった作品がまたもや失敗。

そして、不具合の原因を想像して、改良しても不具合の原因が構造的な問題なので、半ばやけになってスクラップへ。

そんな事を3回以上繰り返すうちに、あれほど好きだった薪ストーブ作りが辛くなり、作業する手が止まる様になりました。

再びの挑戦

深い失意の中、気持ちを復活させる為、実際にロケットストーブを製造し販売されている方に連絡を取り、製品を見学させて頂ける機会を作って頂いたので、はるばる見学に行ってきました。

そこには、私が何度となく失敗した方式をベースに市販レベルに仕上げたロケットストーブが鎮座していました。

私が出来なかった事を軽々と成功させている事に対して、嫉妬と尊敬、自分の不甲斐なさの入り交じった不思議な感情を抱きつつ、見学からの帰り道に心に浮かんだのは

成功している事例があるのだから、諦めなければ絶対に成功する時が来ると強く思いました。

あれほど落ち込んでいたのに自分の工場に帰ってからは不思議と製作意欲が戻ってきたので、基本に立ち返えった製品の製作に取りかかりました。

そして作ったのがこのストーブ

この部分でマキを燃焼させてオーブンとクッキングヒートをつなぎ合わせます

 

このストーブも最初から成功とは言えず、何カ所か不具合を解消する事で普段使いに不満ないレベルに仕上げる事が出来ました。

まとめ

この後通常の薪ストーブを作りながら今春完成したロケットストーブがこちらです

今までと異なり一気に製品レベルに近づきました。

気になる不満点も無くやっとここまで作り込む事が出来る様になったのかと感慨深い物が有りました。

失敗は成功に至るまでの通り道と言いますが、2年間成功せず、全く売上を上げることの無い状況を切り抜ける事が出来たのは本当に幸運です。

この製品で大まかな勘所を掴む事ができたので、この製品を完成させることが出来ました。

振り返って見ると、すんなり成功した事よりも重ねた失敗の方が重要な財産になっています。

人と比べる事は出来ませんが、多くの失敗経験があるからこそ得る物の幅が広がりました。

いつまでも失敗は出来ませんが、そのような過程を振り返る心の余裕を持てる様になったことが嬉しいです。

そして、今回作ったロケットストーブの詳細記事は後日アップします。

 

 

 

この記事を書いている人 - WRITER -

Copyright© himiel stove , 2017 All Rights Reserved.