工場の整理整頓に目覚める
昨日はイベント向けに作った試作品は大失敗に終わり、今後の対策を考えようかと思っていましたが、数ヶ月前から避けていた物がどうしても気になって避けきれなくなったので、ついに重い腰を上げて一気に着手しました。
整理とは捨てること
避けきれない事というのは工場の整理です。
人に貰ったり、自分で作った物が工場の端っこから占拠し始め、今では作業スペースが少なくなってしまう位モノであふれかえってしまいました。
夏しか使わない大きなファンや、もう使う事の無いパーツ洗浄台、事務所に付けるつもりだったエアコンなど、いつか使うと大切に置いているけれど、3年位放置している備品が建物を占拠しちゃってどうしようもありません。
今までは気になりつつも、無視を決め込んで何とかやり過ごしていたんですが、この連休中にナショナルジオグラフィックでレクサスの工場を放映しているのを見て、美術館と間違いそうな位機能的で綺麗だった事に感動してしまい、今まで放置していた整理魂に火が付きました。
物が溢れる原因は分かっているんですよ。
いつか使う部品だとか、買った時は高かったなどと言う貧乏根性が、ゴミをため込んでしまう諸悪の根源なのだと。
だから、ゴミ屋敷の問題も根本は一緒で結局は心の問題なんだろうと思います。
一気に全て廃棄するのは心理的ハードルが高いので、ひとまず助走区間として、使わない季節用品を工場の一角に集めました。 連休明けに、知人にスクラップとして引き取りに来て貰います。
引き取りに来て貰うと、工場が少しでもスッキリすると思うので気分が良くなる→さらに捨てる。
こういったサイクルが回るよう、思い切って処分して行きたいと思います。
収納のDIY
不要物の廃棄と平行して、手元にあるあり合わせの木材で収納を作って見ました。完成したストーブや、入荷した鋼材、網パレットを保管する為のパレットラックです。
近所の人から貰った材木は、ちょっとした工作や造作に便利なんですが私の管理が悪く工場の一角を占拠したまま放置していたので、放置材料の中に有ったぶっとい角材で棚を作りました。
最初はヤフオクで角のみを落札して、ほぞなんか作って軸組を勉強がてら覚えようなどど、ぬるい考えを持っていたんですが、入札していた商品が思いの外競り合い結局競り負けて入手する事が出来なかったので、ずん切りボルトとナットで締め上げる工法に変更しました。
材木が3寸5部や4寸角なのでコースレッドじゃ荷重が持たないと判断し、とりあえずφ12の寸切りボルトでくみ上げました。
鉄骨の工作は馴染みがあるので簡単に感じるのですが、木で工作するっていつもと勝手が違うから凄く戸惑いました。 特に、木って曲がったり、反ったり、ねじれたりしているので、鉄のようにすんなりとは進みませんでした。
経験して分かる事
木で棚を作ったりするのは、本屋に行けば雑誌が一杯有るし、DIYブームなので検索すればそれこそ沢山情報がヒットします。
けれども、実際にやって見ると頭の中の知っているだけの知識なんてさほど役に立たず、目前の課題解決を即決で探さなくちゃいけない場面が多々有りました。 作る物が大きいし、一人で直角と対角を出しながら形状を決めるのは少し忙しかったです。
けれども、経験したからこそ分かる事も沢山有ったので楽しかったです。
まとめ
ネジの締め上げる方向や組付けの順番、全体の大きさ等決定事項が多く、何を基準に決断すべきなのか悩みましたが、
「工法を悩んでいるんじゃ無くて単に失敗を恐れているだけでは無いか」と気付いたので、その後は「失敗してもやり直せば良いから、とにかく思うがままを形にしてみよう。」と心理的ハードルをさげて見ると予想外に順調に完成させることが出来ました。
そうなんですよ、失敗を恐れる臆病な心が判断力を奪っていました。
中古のパレットラックを買う方が安いと言う考えもあるのですが、未経験の体験を通じて思うがままに行動すると言う良い練習になったので今後もDIYと整理活動が継続して行きます。
現状はゴミだらけだけど、活動のゴールは、お客さんが訪ねて来た時に「スッキリしていますね」そう言われことでしょうか。
今年は現状と目標のギャップを埋めるべく楽しんで整理して行きます。