第43回職人起業塾
数稽古と割り稽古
今回の職人起業塾のテーマは「数稽古と割り稽古」
目標を達成するには目標達成能力を高めなければならない。
その為には継続した行動と、ブラッシュアップ、そして行動を分割して自分に適切な負荷に調整する事が必要である。
しかし目的を持ってせっかく行動を起こした習慣を漫然とこなしていくだけでは負荷に対して耐性が出来てしまい、習慣が陳腐化してしまう。
毎月の導入を雰囲気だけですが、いつの間にやらそらんじる事が出来る位になってきました。
私の話は何度も話していますが「公文式」です。公文式をする前の私は本当にお馬鹿満開でした。
恥をさらす様ですが一例を挙げますと
(1)凝った作りのプレゼンを聴いても長いと理解できない。
(2)4年前の大学院卒論で先行論文をレビューしても一体何を訴えているのか理解できない。
(3)仕事で自動機のプログラムを見ても、自分が何を分かっていないのか認知出来ない。
2ケタの足し算すら暗算が出来ず、理解力が圧倒的に足りませんでした。
分からない事に出くわすと、車がホイルスピンするかの如くその場でフリーズ。
「考えねば」と思っても、考える手がかりすら思い浮かばないと言う絶望的な状況でした。
そんなとき、知人のお子さんが公文式で勉強して良かったと言う話を耳にし
「子供でも効果有るのなら大人の私でも効果が出るんじゃないの?」
と軽い気持ちで始めたのが公文数学を始めるきっかけです。
数学が目的では無く、「脳トレ」を行う手段として選択しました。
最初に結論
以前の自分と比べ断然頭が働き、嘘みたいに理解力が高まりました。
元が限りなくゼロに近いので少し向上しただけで大きな違いに感じただけかも知れませんが、変化が起こったことは間違い有りません。
情熱を持って、常に負荷をかけ続けて勉強を継続した結果、以前とは真逆です。
自分の理解力を高めたいとお考えの方がいらっしゃるのなら、公文式の数学は勧めです。
別に公文じゃ無くても、仕事をしながら2年以上1週間に10時間以上勉強を継続できれば以前の自分とは全く違う成果を手に入れる事が出来ると思います。
私は弱い人間なので何らかの強制力のある場所が必要でした。
いまさら数学を暗算できても、仕事で求められる成果に直線的に結びつきはしません。
しかし、問題解決能力を底上げしてくれると考えています。
以前と比べ歳は取りましたが、現在の方が格段に処理能力が向上していると実感します。
数学がどんなに苦手でも一桁の足し算から始めれば、問題有りません。
止めることはいつでも選択できるので、重要なのは最初の一歩を踏み出すかどうかだと思います
個人的感覚の理論的裏付け
中年のおっさんが公文をゴリゴリやって、頭の回転が良くなった様に感じると言っても
寝ぼけたおっさんの戯れ言と一蹴されてしまうかも知れません。
しかし、現在大人の頭脳成長を解説してくれるwebページは無数にあります。
TEDの翻訳動画に大人でも脳の神経細胞を生成する「神経新生」のメカニズムを解説する
キングス・カレッジ・ロンドンの神経科学者であるサンドリン・チュレ氏の講演がYouTube上で公開されています。
開始5分過ぎ頃に成人の神経新生について話されています
内容は
大人でも神経新生と呼ばれる新しい神経細胞が生まれる
神経新生は特に空間認識に作用する
正しい生活習慣で神経新生を制御できる。
サンドリン・チュレ氏がお話になる大人になってもバランスの取れた生活と、脳に負荷を与えることは脳の成長を促すと言う説を私は支持します。
継続を阻む物
私は数学を2年ちょっと継続しましたが、その間はずっと苦しかったです。
仕事と家庭、そして趣味の合気道との両立の中、毎日訳の分からない数学の問題を解かなければなりません。
数学の素養が全く無い所からのスタートなので、毎回頭痛に襲われ、答えを見ても理解出来ない問題を1つ解くのに30分以上費やすこともザラに有りました
完全に個人的趣味なので、家族との時間を犠牲に書斎に籠もるのは肩身が狭かったです。
それでもやり続ける事が出来たのは、一旦決めた事をやり抜く意固地な性格がプラスに作用したからだと考えます。
毎夜子供が寝床に付いてから深夜まで睡魔と戦いながらの宿題は、本当にしんどかったですが
ゆっくりでも、単元を進んで行く達成感が私の継続を助けてくれました。
まとめ
公文式は数学を2年して、その後英語を1年継続し今年の3月に退会しました。
今は通勤の往復でラジオの英語講座を聴いています。
読書と、初歩レベルの勉強ですが知らない事に興味を持ち、一つ理解するごとに得た知識を横展開で使えないかと
考える事を楽しく感じています。
このブログを読んだ方で、学習に興味が湧きましたら一歩を踏み出して見るのはいかがでしょう。
3年位継続出来ると、今までとは全く違った景色を見ることが出来る可能性があると思います。