ロケットストーブの製作
薪ストーブ製作の進捗
11月から今年モデルのストーブ製作に着手しているのですが、考えながら製作して、その都度部品の変更をするので今年中の完成を目指していたけれど、来年になってしまいそうです。
完成すれば製作の苦労など忘れてしまう位普通な感じに仕上がると思うのですが、全くの新作を一から作るって本当に時間が掛かります。私の悪い癖で凝った作りを考え、時間ばかり浪費して自分の首を絞めてしまいます。
ロケストの実験を続けて分かった事
寒くなってきたので、今年はクッキングストーブのロケットストーブでメインの暖房をとっています。
Jの字型のロケットストーブで、空気の導入経路やロストルの形状、薪の積み方でどのように暖かさが変化するのかしっかり観察出来たので、得た知識を今作っている製品に組み込みたいです。
ロケストはヒートライザーで発生する浮力が大きいので、パウダー状になった灰を強力に巻き上げるので、ストーブトップに少しでも隙間があると細かい灰が隙間から漏れ出す事が有ると分かりました。
ストーブトップは取り外し出来る様に作っていますが、気密を高める方法で製作しないと駄目ですね。
設計の肝は可燃性ガスと酸素との混合
一次燃焼を強力に行おうと望めば、機構のどこかに強力な浮力を発生させなきゃなりません。
ボックス型ロケットストーブは、断熱された2重煙突で暖められた空気が浮力を発生しており、ロケットストーブはヒートライザーで発生している。
そして強力な浮力によって吸気された1次エアーで薪が燃える。
そこで発生した可燃性ガスが高温の酸素と酸化する事によって2次燃焼しますが、しっかり2次燃焼をさせようと思うと、ガスの流れを遅くしたり乱気流を起こした方が有利だと思います。
煙突の内部で煙突火災のように薪を投入すれば、強力に燃焼しますが、可燃性ガスが高速で上昇してしまうので、薪の投入量が変化する状況でしっかり酸化反応させる事が難しいのでは無いかと考えます。
要は薪を入れすぎると、可燃性ガス(煙)が燃え切らずに煙突からモクモクはき出されるんじゃ無いのかな。
その点、バーントンネルがあると水平の移動とヒートライザーに移行する90度の進行方向の変化がガスの滞留と乱気流を発生させガスの酸化を強力にサポートしてくれる。
要はしっかりと2次燃焼を起こすと言う訳ですね。
バーントンネルが有るからこそ簡単にしっかりと2次燃焼が出来ると思います。
その他の方法では螺旋燃焼などもありますが、螺旋燃焼もバーントンネルを使った乱気流発生も、可燃性ガスの酸化反応を起こす機構に過ぎないので、螺旋燃焼がどれだけ高効率なのか疑問に思います。