工場の車庫DIYに挑戦
古くなって腐った軒下を撤去して3年
今の工場に移転してから早くも4年が過ぎました。移転当初は工場の前方の車寄せに10坪くらいの屋根が掛かっていて、車の駐車とか、品物の保管に重宝していました。
しかし、設置されてからかなりの時間が経っているので、骨組みの鋼材が錆で朽ちてしまい、屋根のトタンは錆だらけで、トタンフックが沢山外れてしまって風が強い日はトタンが大きな音を立ててバタつくのでもの凄く近所迷惑でした。
風で波板が吹き飛んで、ご近所さんに当たって怪我でもしたら大変なので、とりあえず波板だけを撤去したのが3年前で、当時はすぐに屋根を作るつもりでしたが、なかなかやる気スイッチが入らず、土砂降りの雨の日なんかは屋根があったら良いのにと思う事はあっても、実際に屋根をつくる行動には至りませんでした。
けれども、お盆休みにまとまった時間を取る事が出来るので今月ついに製作に着手しました。
古い鋼材を流用します
今回は手間が減るかと思い、さびているけれど使い回せる鋼材を活かして、新規の骨組みを追加することにしました。
材料を注文するのに、既存の鋼材の配置をざっくりとスケッチして追加部品を検討しますが、どこまで流用して、どこから新しい部品をいれるのか肝心な部分が分からないので設計のスピードがもの凄く遅かったです。
やる気が出て、よっしゃ作るぞーと決意した時は、屋根作りは簡単そうに見えました。一度経験すると簡単なのかもしれませんが、実際にやってみると基準となるポイントを見抜く経験値がゼロなので何を決めるにしても恐る恐るでした。
部品製作1つとっても全て新作だと、工場内で一旦仮組と塗装を行い、現場では組み付けだけ行うように準備できるので部品製作に時間は掛かりますが、設置自体はあっという間に終える事が出来ます。
しかし古い錆びた既存部品を流用すると現地の溶接、塗装作業が必要となり作業工数が増えるし、足場を持っていないので作業の都度、はしごの上り下りが必要なので、正直面倒に感じます。
古い錆びた鋼材は、溶接も効かないし、錆が顔の上に降ってくるので、古い既存の鋼材を流用するのは材料費の低減に効果的ですが、手間が増えるのでどっちが良いのか分かりません。
とはいえ、これも良い経験なのでじっくり取り組んでいます。
一番時間のかかる作業は「ペンキ塗り」
何本もある10Mの鋼材に錆び止めを入れて乾かすのに半日、上塗りを入れるのに半日。
最初はスプレーガンを使って塗装していましたが、無駄に吹いてしまう塗料が多かったのでローラー刷子を使いました。
材料を切って溶接、穴空けをする以上にペンキ塗りに時間が必要ですね。今までした事のある塗装は機械装置の部品なのでここまで大きな面積のペンキ塗りをした事は無かったです。
しっかり換気をして塗装しましたが、ペンキのにおいで頭が痛かったです。
自分で実際にやってみて、プロのペンキ屋さんの凄さが分かります。
まとめ
機械装置の修理や改造は経験があるので、確信をもって作業を行う事ができます。
けれど、建築は全くのド素人なので、一体何を基準に考えを展開すれば良いのかさっぱり分からず、1つ決定するのも時間ばかり費やしてしまいました。
けれど、自分の土地で、自分の責任で行えるDIYなので、失敗したとしても又やり直せばいいと考える様になってから今回は未経験に挑戦する事に意義があると考える様になりました。
誰だって未経験の作業を一人でするのはとっても不安だし、時間もかかるし、勝手も分からないと思います。 けれど、挑戦してみようと気が向いた時に1歩でも良いから挑戦して見る事がとても大切な事じゃないかと思います。
1歩を踏み出して、壁にぶつかり、自分なりに解決していく中で、踏み出す前と見える景色が違ってくれば良いなと思います。