ヒミエルストーブ

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個人で事業多角化の為にブログを書き続けた話

 
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子供の頃良くキャンプに行ってたので薪を燃やして揺れる炎を眺めるのが好きでした。そして自社工場の暖房用に薪ストーブを1台作った所、ふと誰かに売れるんじゃ無いかと思ったのが全ての始まりです。

当時から溶接技術は持ち合わせていましたが、商品の魅力、燃焼原理、商売の技量などを全く持ち合わせておらず今振り返って見ても、全くリソースの無いところからのチャレンジは無謀で正気の沙汰じゃなかったと思います。

 

そんなブログもシーズンオフで約月間1万PV、冬になると3万弱までアクセスを伸ばし、今では全く見知らぬ方がブログを読んで薪ストーブのご注文を下さったりするまでになりました。

お問い合わせ頂きましたら、基本的に実物の見学をお勧めするのですが、見学無しでお買い上げいただいたことも有ります。

個人相手の商売は全く素人だった僕はどうすれば自分の薪ストーブを人に知ってもらい、ご注文頂けるのかさっぱり分からなかったのでイベントに出店したり、色々試行錯誤したなかで一番効果を感じたのはブログです。

 

第一に顧客の課題を解決できるポテンシャルを持つ商品開発は必須だけど、その情報を他人のプラットフォームに委ねる事無く自社で構築できれば強力なツールになると気付きました。

 

そんな僕がブログを書き始めたきっかけと、最近気が付いた事を書きます。

 

ブログの書き始め

4年前の事です。

薪ストーブを作ったのは良いけれど、売り方が全く分からなかった僕はお洒落なイベントに出店して見ました。

しかし僕の自分勝手な意気込みは全くの見込み違いで、飲食店や、クラフト作品の価格帯でお買い物に来ている人たちの中へ売価の桁が違う薪ストーブ並べても反応を感じることは無く、魚のいない池に釣り糸を垂らしている状態でした。

 

状況を良い方向へ動かすに方法が全く分からなかった時に、イベントのお手伝いに来ていた経営コンサルタントの河村操さんにどうすればいいのか相談しました。

当時から今まで操さんは一貫して経営資源の乏しい個人事業者やフリーランスの強力な営業ツールはブログだ言い、最初は文字数や記事の量なんか気にすることなく、とにかく一歩を踏み出して継続することが大切だと毎日のように記事をアップしていました。

 

そんな操さんの教えは一貫してシンプルで

「西岡さん、ブログ書いたらええねん。 ただし持っている情報は全部出さなあかんし、成果が出るのはいつになるか分からへん。」

「けれど効果を感じる様になった時は、商品を売るんじゃなくて、売れてゆく状態になってると思うよ。」

 

何を言っているのか操さんの視座を持っていない僕にはさっぱり分からないアドバイスだったけど、とにかくブログが良いと教えてくれるので早速サーバーを契約してドメインを取りブログを書き始めました。

 

ブログ継続の壁

文章を書くのがしんどい

それまで文章をまともに書いたことが無かったので、文章を継続して書く事が一番苦しかったです。

自分が何を言いたいのか主題が頭の中に定まらず、あとになって読み直しても変な文章ばかりを量産してました。

そして、自分が「こう思っていますよ」と言う主張を書けばよかったんですが自己主張することに慣れていなかったので当たり障りのない毒にも薬にもならないのっぺりとした文章ばかりでどうしようも無かったです。

 

そして、文章が下手なくせにアクセスがアップすることを高望みするので何時間も掛けて書いたブログが全く誰にも読まれない時期が半年位続いたので本当に辛かった。

いま振り返ると、そもそも読者の課題を解決する情報を発信出来ていないのでアクセスが上がって行かないのは自明なのに、自己中心的に自分の思うとおりに事が動いて行かない事にやるせなさを感じてました。

 

しかし細かなテクニックは未だ身に付いてはいないけど、ブログを書き続け200記事を越えた当たりからアクセスが増え始め、300記事を越えた当たりから毎日のアクセスが安定する様になりました。

そして下手でも3年間文章を書いてきたので、書く事への心理的ハードルが下がってビジネスコンペや、各種公的支援機関から指導を受ける時にも大切な武器になりました。

 

今の時代、文章を書いて発信する事が大きな武器になると言う話を良く見聞きするけれど、僕の様な職人が継続して情報発信しているのは少ないので正にブルーオーシャンかも知れません。

 

初対面の人に自分の製品を紹介するのは制約が有るけれど、一言「ヒミエルストーブで検索して貰えば全ての情報を上げています」と伝えるだけで正確に今までの流れを伝える事が出来るので簡単確実でとっても便利です。

 

ワールドプレスの有料テーマ

記事を書くだけでも忙しいのに、ちょっと馴れてくると見栄え良くしたいと思うので自分であれこれ挑戦してみるのですが、いかんせん専門外なので時間が掛かって仕方有りませんでした。

なので、有料テーマを購入してブログサロンへ加入しブログのトップページ構築方法や記事を継続して書くモチベーションを保ちました。

自己流を貫けば今のサイトは作れなかったと断言出来ます。

 

別に無料テーマでも知識があればカスタムを施して十分な人もいるでしょうが、文章を書く事に注力したかった僕にはとても有効な選択でした。

 

僕が入ったのは松原さんのBMS(ブログマーケティングスクール)

半年間の在席でしたが、本当に勉強になりました。

 

情報公開

ブログのプロは情報は全て公開した方が良いと教えてくれます。

そう教わっても、やっぱ公開すると速攻でコピーされてしまうと言う妄想が僕の脳裏を横切っていました。

 

とは言え、やっぱ自分の知らない実験や知見の記事が他の人のブログにアップされていたらサイトを回遊するので、最近は全部だしに近い記事を書く様に勤めています。

従来型薪ストーブに関しては性能のほとんどは煙突で決定されるので、細かなデザインや空気の取り入れなどの製造ノウハウは別に公開しても全く問題有りません。

 

そして情報の公開と言えば良く「特許取得済み」などと表記されている薪ストーブを見かけますが、特許の効力は請求項に書かれている範囲での権利だから、特許検索(j-platpat)で検索すれば一発で権利範囲の確認が出来るし、請求項のクリアランスは顧問弁理士や発明協会の指導員に相談すればあっという間に解決出来ます。

初歩的手レベルだけど、すこしでも知財戦略を知っていれば危険を回避できるし、どんどん公開情報を活用すべきだと思います。

 

結局人の知りたいお役に立つ情報を発信することが正当で強いって事でしょうか

 

まとめ

昨年から成果が出たのは全てブログ経由からのお問い合わせです。

ブログの力は強力で、僕がどうぞ買って下さいお願いしますと言わなくても、興味を持った人だけが連絡を入れて下さるので話が早いです。

 

今は個人の完全手作りなのでマスは全く狙っておらず、ニッチで僕の製品が心に刺さる人へ精一杯尽くそうと思っているし、量産は出来ないので少ないお客様へ真摯に向き合って満足を積み上げてようと思っています。

 

全く知らない方が、僕のブログを読んでコンタクトをとって下さるなんて今まで全く経験が無いことだし、狙っていたことが少しだけど動き出したのでとっても嬉しい。

 

ひょっとすると僕の様に鉄工の技術を持ち合わせ、薪ストーブの製造販売に挑戦する人は沢山いるのかも知れません。しかし、成果が出る前に挫折してしまう事が普通に起こっているんじゃ無いかな。

僕も今の状態を作り出すまで約4年の月日を要したし、いつになれば成果が出るのか懐疑的になった時も有りました。

 

けれども自分が理想とする状態を作る為に、時にはサボったりしたけれど継続出来たことが一番の秘訣です。

しかし、いくら文章が上手になっても肝心のコンテンツが良くなかったらブログが引き立つことも無いし、両輪をバランス良く回して行く事が大切なのかな。

 

最初の頃はブログを書くことが目的化していたけれど、今は楽しんで記事を書くことができるから今後も記事の更新を継続しようと思います。

 

 

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