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壁出し金具の製作

 
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次に煙突を設置する現場は壁出し配管です。 そして壁から即壁面に固定するのではなく、45度折り曲げて2M立ち上がるので壁出し部分にどうしても煙突荷重を受けるサポートが必要になります。

 

そんな時は、とあるメーカーの壁面強化眼鏡板を使えばいいじゃないの!と思う所なんだけど実は大きな問題を抱えておりまして僕はお客様の家に導入しません。

煙突荷重を受けたい

今回はこんな感じに、壁面からT管を接続して45度立ち上がります。

煙突2M分の荷重が全て眼鏡石と化粧板に掛かるので、誰もが水平配管部分で煙突固定したいと思うでしょう。

 

そして、その要望に沿った市販品も売ってはいるんだけど致命的な弱点が有るのです。

それは・・・

煙突を接続した後から防水コーキングが出来ないのです。

 

風雨が直接侵入する部分なのに、荷重を受ける金具のせいでコーキング出来ないとは一体どうすればいいのかな?

本来なら化粧板の周囲だけコーキングすればいいところなのに、金具を含め全体を防水しなきゃ駄目だなんて大変だな。

 

なので壁出しの場合でも基本的には化粧板だけで施工します。

 

この現場では壁の出口から上に配管するので、固定金具を使いしっかり固定すると伴に煙突トップの触れ止めは、市販の薄い鋼板じゃなくて3mmのステンレスアングルを加工して設置しました。

僕が望んでいるのは強風の揺れをしっかりと抑えこみたいので、市販の製品も便利なんだけど強度が格段に強いSUSアングルを使用しています。

 

今回の納品場所は建築会社様のショールームで、僕の予想をはるかに超えるスピードでジャンジャン建前が進んでいるから大急ぎでブラケットを作ってみました。

 

原寸

事前に大まかなイメージを固めた後は鉄板に原寸を描いてイメージを膨らませながら対応してゆきます。

中心の丸印が煙突外形で、外の四角が化粧板。 そして化粧板を避けるようにブラケットが下から伸びて行きます。

最初は大まかに部材を仮止めして雰囲気の確認。

 

 

良い感じだったので本溶接をして部品を固定します。

金具は壁面から30mm浮かす事で、バンドを付けた状態でもコーキングが可能です。

 

取り付けは6mmのコーチボルトでしっかりと固定するから、ボックスレンチが入る大きさの穴を取り付け位置に開けておきます。

ボックスレンチの長さとブラケットの高さが一緒になるようにセッティング。

 

煙突はバンドで固定して、今回作ったブラケットにねじ止めします。

今回も煙突は新宮商行を選択して頂きました。

 

新宮製の煙突は

長期的に見て断熱材劣化が無い構造

45度の角度がしっかり出ている安心感、

煙突を固定するバンドがリベット接合でバンドが壊れる心配が無いなどお値段の負担が導入時に中国製と比較して数万円高くなる以外でデメリットが見当たりません。

 

まとめ

こんな感じで売っていない物は作るのが当たり前なので、これからも必要に感じる部材は自家製造してゆきます。

 

SUSで作ると材料の値段が鉄と比べ2~3倍するし、ペンキを塗ってしまえば分からないから鉄で作ると言う選択肢はなくて屋外で使用するので勿論オールSUSで作るし、取り付けるコーチボルトも全てSUSを使用します。

 

こんな小さな事でケチケチするなんてナンセンスだし、納品してから「あれどうなったかな~?」と心配する方がしんどいのでとにかく長寿命、メンテナンスフリーを目指してます。

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