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ALC構造の住宅へ下見に行く

 
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肌寒かった3月があっという間に過ぎ去り日中は暑くなってきた4月、工場へ見学にお越し下さる方や現地下見に出動など今年の秋に向けての準備が始まったと実感です。

そんな中、お客様からの依頼で現場へ下見に行きました。

ストーブの仕事をスタートしてから初めて換気扇の開口部を煙突の貫通に使用出来る奇跡的な現場です。良くある依頼に既存の開口部を利用して煙突を貫通して欲しいと言う希望があるのですが、先ずは設置場所に対応して都合よく横方向に貫通部分がある事はほとんど無くて、おまけに高さ方向は煙突の規格で高さ方向が決まるのでそんな事考えずに開口した穴を利用できる事なぞほとんど有りません。

なので、設置場所に応じた開口を新規に施工するか屋根出しで対応するかは現場の状況しだいになります。

 

家の構造がALC構造なので、おそらくだけど軽量鉄骨に外壁となる軽石の様な壁材を張り付け、内装は木の下地に壁面材と言う構成で建築されてると推測しました。

なんで壁面構造が気になるかと言えば、壁出しを行う場合屋根より上に煙突トップを上げる必要があり、単に持ち上げるだけだと煙突が強風に耐える事が出来ないので何らかのブラケットが必要になって来ます。その金具を壁面に固定する時に壁面材がALCだったら専用アンカーを使わないとしっかりと固定出来ないので注意してます。

おまけに、横引き距離を短くしようと思えば外に出た部分から即上方向に立ち上げて軒先を45度の曲げを利用し煙突を逃がす設計になるので、単に積み上げて行くだけの施工を行うと途中で煙突を落っことしてしまうリスクが有るので気合が入ります。

そして、現場の制約で高所作業車を停車する事が出来ないので足場を組み付ける必要も発生しました。

その辺りの制約を勘案して作ったプランがこちら

屋外の煙突固定金具は強度を確保しつつ重量を軽く仕上げたいので、ステンレスパイプとアングルで製作しようと思ってます。

単に価格だけを考えれば鉄で作るのも有りなのだけど、経年劣化で塗装にヒビが入る事で錆が発生する事がネックだし設置場所が高所なので簡単にリペア出来ないからステンレスを選択しました。しかし、材料単価が鉄の3~4倍するのが難点ですね。

 

煙突貫通部分から垂直方向へ金具を固定する時は足場へチェーンブロックを取り付け、巻き上げながら位置を決めて事前に取り付けたアンカーに固定するので少しだけ気合が入る工事になりそうだけど、金具の設置と屋外の煙突施工さえ完了すれば設置の山は越えるので煙突の施工がこの現場の核心になると思っています。

軒先をかわして屋根の上に煙突を上げる場合は何らかの足場が必要になるし、45度の曲がりの施工は僕の不注意で1度だけ煙突を落っことした苦い経験があるのでいつもより1段階慎重度合が増します。

 

現場を後にしてから納入図面の作成とそれに基づく見積もりをお客様へ提出して今回のミッションは終了です。

 

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