ヴィパッサナー瞑想10日間コースへ奉仕に出向く
前回の投稿から日にちがあいてしまいましたがブログが嫌になり放置していたわけでは無く、1月に新しい生徒として参加したヴィパッサナー瞑想へ奉仕に行ってました。
1月は1日10時間座り続けるのが主たる義務だったけど、今回は50名にも及び参加者のご飯を準備するのが任務となります。
過去の僕はお恥ずかしながら、他人の為に自分の貴重な時間を費やすなど1mmも考えるような人間では無かったのだけど交通費も12日間と言う時間も労働も提供して皆様へご奉仕したくなる心境の変化は驚く物があります。
災害のボランティア活動にも通じるのだけど、自分の事だけに意識が向いている時と比べ他者への奉仕で得られる喜びを知ってしまえば個人の利己心を中心に据える意思決定がなんだか違う様に感じるのが不思議です。
奉仕期間中のスケジュールは結構過密で大体朝4時に起きてお昼休みに昼寝する以外は就寝時間の10時まで忙しく仕事をこなしてます。
基本事項として修行に励む生徒さんへの奉仕が前提なので、食事は生徒さんの余り物が我々のご飯となります。
おおよそ毎日のサイクルは
ご飯の準備→配膳→生徒さんの食事が終わるまで待機→下膳→皿洗い→自分たちのご飯→グループ瞑想のタスクを3回回せばあっという間に寝る時間が来ました。
僕は初旬の3~4日目に疲労が溜まって体が疲れたので僅かな隙間時間でもベットに寝て体力の回復を図りました。なにせ10日間の長丁場なのでみんなに迷惑を掛けてしまうと言う変な頑張りを発動して気遣いをしちゃうと、身体の不調を覆い隠せない状況になってしまうので体調と相談しながら無理なく過ごす事が凄く大切ですね。
3カ月前の初体験はそれこそ人生初の経験なのでスゴクしんどいと思ったけど、奉仕に比べれば座ってるだけなので身体的には楽だったのだと気づきました。
ご飯の準備はチームが有機的に繋がりシステムが上手に回って達成できるボリュームなので奉仕者が作業になれる3日目位までは手際の悪さを移動距離でカバーする様な感じでした。そして1日3回のグループ瞑想に参加してしっかりと深い集中力を養いたいと思う意気込みは大きいのだけど、疲れから寝てしまっていた事も多かったです。
そんな作業も後半になるに従いチームとしての役割分担が明確化すると同時に作業フローに慣れて来たので前半常に感じていた焦燥感も薄れチームビルディングを楽しめるくらい心の余裕が生まれました。
私は6日目にお昼から半日間のお休みを頂いたので夜までガッツリ座りに参加しました。
仕事の事を忘れ座りに専念できる様にサポートしてくれたチームメンバーには感謝っすね。
奉仕者同士のコミュニケーションを維持しながらタスクを処理し、同時に瞑想にも参加するので個人的には実生活に瞑想を活かす練習場所の様です。
最初は12日間も施設に籠り奉仕するなんて物凄く長期間だと思っていましたが、終盤は奉仕を楽しむ心の余裕が生まれていたのであっという間にコースの終了が訪れた様に感じました。
他にも色々感じた事が有るのだけど、うまく言葉で説明出来ないので興味を抱いた人はぜひご自身で体験される事をお勧めします。