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鉄看板製作

 
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この仕事に就いてから現在までに至る製缶品で、塗装しない物は無かったです。 なぜなら錆びるからです。 ところが鉄板の風合いを活かした看板製作の依頼を受け、初めてクリアー塗装で看板を作りました。

看板製作

依頼は突然に

それは7月半ば、旅する大工さんと姫路の立ち飲み屋で楽しく飲んでいると、1通のメッセンジャーが届きました。

おもむろに確認すると「こんな感じの看板作れますか?」 とピンタレストのキャプチャ画像と伴に、納期、価格のお問い合わせでした。写真で見る限り、だだの鋼板をベンダーで曲げているだけなのでさほど難易度は感じず、軽い気持ちで了解しました。

後日大きさや板厚の詳細を詰めて行くなかで、余り大きすぎると看板の重量が30kgを優に超えて宅急便で発送出来なくなり、ヤマト便になってしまうので、宅配便で発送出来るギリギリのサイズに決定しました。

ちなみにクロネコの宅急便で送れる最大重量は25kg、3辺の合計が160cmです。

大きさの選定を話している中で、私の中では当たり前の知識が世間一般では知られていない事に新鮮な驚きがありました。 例えば、今回の看板は鉄板の地肌そのままですが、クライアントは鋼板に黒色の塗装が施されていると認識していましたし、板厚が3.2mmを超えるともの凄く分厚く感じるなど、欲しい形は決定すれど現物の知識が無い場合、相手の要望をじっくりと聞いてクライアントのイメージと私の解釈が大きくずれない様に気を付けました。

材料入荷

材料の寸法を指定して、鋼板が入荷しました。

今回はシャーリングではなくレーザーカットを行う鋼材屋を指定したので端面の反り返りが無くて良かったです。

シャーリングとは、鉄板の押し切りみたいな装置でして、どうしても切り口にエッジが立ってしまい、バリ取りにサンダーを掛けると看板の端っこが銀色の地肌が露出するのでどうしても避けたかったのです。

表面の傷が製品そのものになってしまうので、鉄板をいつもの床面では無く、ウマをかませたコンパネに布を敷いて脱脂を行いました。 

ペンキ塗らないので気を遣います・・・

そして折りたためる様、黒色のアルミ蝶番を取り付けるタップを18個開けて形は完成です。 こんなの、ちょちょいと終わる予定でしたが予想した倍以上時間を費やしてしまいました。

塗装と水研ぎ

蝶番がの取り付けが終わったら塗装です。

今回はアクリルシリコンのつや消しクリアーを3層塗装しました。 一見ただの鉄板ですが、1層塗装する度に1000番の耐水ペーパーで水研ぎを行い平面をだして塗り重ねました。

簡単でシンプルだからこそしっかりと仕事をします。

ひたすら、塗り→乾燥→水研ぎ→塗装を繰り返しやっと完成です。 塗装に一番時間を費やしました。

完成と発送

完成した写真がこちら

構造は簡単ですが、作るのには時間がかかりました。 早速ラップを巻いて梱包して発送の準備をします。

そして、めでたく出店の日にできあがりの写真を頂たのがこちらです

まとめ

週末だけ出店する、おばんざい屋さん「おかん」。

場所は地図をご参照下さい。

 

ちなみに、このお店には私が納品したオーブン付き薪ストーブが備わっています

外観はこんな感じ

店舗の中は

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経験した事無いお仕事をご相談頂いた事に感謝です。

 

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