壁出しの煙突を設置に行く
暫くまえから準備していた壁出しの施工に行って参りました。
結論から申し上げますと、完成した状態は以前からその場所に存在していたかの様な自然な佇まいに仕上がったので、ほっと胸を撫でおろしてます。
現地で部品が足りない事になれば大幅な時間ロスの発生を意味するので、不要かも知れないけど頭に思いついた部品を満載して現場に赴きました。
現場は大阪府の南部で、湾岸沿いの高速道路は通勤時間になると猛烈に渋滞して体力を削られるから、朝4時半に起床して渋滞が起きる前に現場へ移動です。
天気は快晴で今年一番の暑さだと夜のニュースで報道されてました。
まず最初に煙突の貫通の基準はフラッシングのセンターになるので下げふりを下ろして位置出しを行い壁にテープを張ってマジックでセンターラインのマーキングを行い、天井の化粧カバーで見えなくなる場所へD管を取り付け部品保持のチェーンブロックを引っかけました。
今回は取り付ける部品が大きいので一人で支えながら固定する作業が難しい為にこの様な方法を選んだのだけど、作業中はずっと活躍してくれたので非常に便利でした。
窓を取り外し、木枠を作り下穴を開けて上下の窓枠へガッチリと固定した後に屋外側のステンレス板を取り付けです。木枠作りの練習を1週間前に工場で行っていたことが非常に役に立ち、とても落ち着いて施工できました、もしぶっつけ本番で作業しちゃうと失敗や試行錯誤を繰り返すと思うから一見遠回りの様で近道だったのでしょう。
室内側へ移動して50㎜の不燃断熱材イソウールを貫通部分へ充填して防火対策と結露を防止します。室内側の煙突保持は壁面貫通の鉄板を肉厚にしてねじ止めする方法を採用しました。
断熱材の充填を終え室内側の開口部を塞いだ後、縦方向の揺れ止めの取り付けです。片側に金具の受けを取り付けてもう片方はチェーンブロックで吊りながら水平を確認した後に位置決めです。
縦方向の下地はあらかじめ梯子の形に寸法を合わせて組み付けて設置する形に仕上げてからチェーンブロックで吊り上げて垂直を確認しながら固定です。今回は土壁なので壁面にビスを打つ場所が無かったので柱や梁にアングルを固定して下地を固定する作戦を採用しました。
最後に煙突を保持する金具をアングルに取り付ければなんとなく完成形が見えてきたかな?この場所は保持金具の調整幅の範囲にセンターラインが入る様に全長を加工していたのが上手くいきました。
縦方向の固定金具設置が完了すれば、後は軒先の加工を残すのみです。
破風板の奥にある垂木にコースレッドを打ち込んでブレスを固定する手法が一番簡単でオーソドックスな手法なんだけど、端っこの屋根瓦が破風より飛び出しているので、煙突トップ側へ振れ止め金具を伸ばせないから、桁よりアンカーを取りだして破風外側へ煙突固定金具がせり出す様に加工を行い、この後金具を追加して桁の端面とアングルを固定する事により強固な取り付けが完了しました。
写真を見ると簡単そうに見えるけど、破風の下側はスペースが狭くて半分寝そべるような姿勢になると微妙にずれるのがめちゃ怖かったです。
とりあえず固定金具1式を取り付けて初日の作業は無事終了。
屋外窓枠の水切り板金を行いたいと思ったので、必要資材を調達すべく宿の近くにあるコメリ大型店でガルバリウム鋼板や水切り役物、金切りハサミなどを調達してすべての作業が終わったのは夜8時でした。
イメージの中にあった想像上の固定金具が不具合も無く綺麗な形で設置出来た事に一安心したのか、早起きの疲れも有り早々に床に就いて初日の作業は終了です。