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KD01の製作スタート

 
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今週から兵庫県宍粟市にある建築会社「大松建設株式会社」さまのショールームにご注文頂いたKD01の製作に着手しました。

僕の仕事はまず足場を用意してもらっている間に煙突を設置して、建築が全て終わって搬入しても良い時期を見計らい納品できるように製作を頑張っています。

途中から電動工具を買い増ししたので幾分か製作工程が変化したけど、過去に納品した製品もこんな感じで作っています。

ドア形状の確認

今回はドアから製作を開始しました。

KD01のドアって角を丸くしたデザインを採用しています。

理由は四角い本体に角ばったドアを付けると見た目が重たくなるので製作の手間が増えるけど現状の形を採用しているのです。

ちなみに、工場に有るKD01初号機にSD01のドアを取り付けて見た目の変化を確かめて見た写真がこちらになります。

うーむなんだか四角ばっかりでどうなんでしょう~って感じかな。

こちらが製品バージョン

見慣れているかも知れないけど、やっぱこの形が良いですね。

 

ドアが四角ならプレスで押し曲げる事であっという間に形が出来上がるんだけど、角が丸いとプレスで加工する事が出来ないから平板にガスケットロープがはまり込む溝を作って行きます。

 

ハンドメイドビルダーの中には燃焼室ドアにガスケットが無い人もいますが、僕の立ち位置は燃焼関連の部材には気密を保つためにガスケットロープは必須と言う立ち位置です。

高精度で鉄板を密着させているから大丈夫などと言う妄言は真っ赤な勘違いで、冷間で鉄板を密着させたとしても熱で反り返って隙間が出来ちゃうので意味が有りませんね。

 

鉄板に隙間があると、本来あるべき場所から空気が入らずに微妙なコントロールが出来ないばかりか、高気密3種換気の家だと負圧により隙間からお部屋へ煙が漏れ出す恐れがあって危険です。

 

ドアの制作風景

鉄板の角を削り取って溶接肉がしっかり浸透する様に準備してから部品を溶接してゆきます。

平面を溶接しているように見えますが、外周をフルで溶接すれば手前方向に弓状に反り返ります。

それをバイスにセットして無駄な溶接肉を除去して行きます。

火花が飛び散らない様に移動式防火シートをセットして2枚のドアを仕上げます。

 

この後はプレスでヒズミの除去。片方に差し金を当てるとこんなけ反り返っていました。

 

それを約2トンくらいの力で押して修正してゆくのですが、押しすぎると逆の形に変形しちゃうので慎重に押して行きます。

平面になった状態では、スプリングバックと言って内部応力により元の形状へ戻ってしまうから平面プラスアルファの押し込みを確認する為差し金を当てながら何度か押して行きます。

 

短い手方向も同様に修正して平面つくりは完了。

 

ここから溝を作って行きます。

 

あらかじめ用意していた部品を溶接で止めて行き、サンダーで仕上げます。

こんな感じの作業になりますが、たった2枚の扉を作るのだけで約1日を費やします。

燃焼室は気密を保つためにガスケットを溝にはめ込むけど、オーブンは気密性が不要なのと、食品にガスケットの粉などが降りかかるのは衛生観念上よく無いと思っているので扉だけとなっています。

 

この後ちょっと時間が有ったので本体の穴あけとタッピングを行いました。

この部品を使うのは製作後半のパートになるんですが、下ごしらえをしっかりする事がスムーズな製作に繋がるので欠かす事が出来ません。

まとめ

もしかして僕がデザイナーの友人からアドバイスをもらっていなければ、四角い形が基本の機械加工で作りやすい形状の製品をリリースしていたと思います。

 

製造業メインでの仕事はデザイン性よりも耐久性やコスト削減を第一に考えるから、そういった考えに染まってしまうのは致し方ないとして、お客様の住宅に家具として設置する薪ストーブを作るのであれば備わっていないスキルは出来る人にアドバイスしてもらう事が一番でしょうか。

 

デザインと将来のメンテナンス性を両立させると製作工数が増えるので僕的には大変なんだけど、そこはお客様へ提供する良心って事で頑張らせて貰っています。

 

 

 

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