ヒミエルストーブ

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部品の組み付けと、燃焼テスト

 
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もう2月も終わりです。

3月は2件の納品を予定しているので、正月明けから大急ぎでストーブの製作に勤しんでいました。

そして、本日予定通り2台目も完成テストを終えることが出来たので安心して3月を迎えることが出来ます。

一番気を使うパート

部品の製作は、狙った数値に製品寸法を合わせて行く作業なので製作個数が増えるにつれ作業スピードが速くなって行きます。

しかし、塗装後の組み付けは何度やっても時間が掛かり、最も気を使う作業パートです。

何故かと言えば

1)塗装ムラ無く、綺麗に仕上げるのが僕にとっては難しい。

2)素手で触れるだけで塗装面が汚れ、リカバリ出来ないのでものすごく神経を使う。

この2点が大きな理由です。

特に、塗装後の汚れは一旦付いてしまうと雑巾等で拭きとる事が出来ないから、定期的にニトリル手袋を新品に交換して組み付けて行きます。

 

ネジ部分には焼き付き防止を狙い、モリブデングリスを塗布するんだけど、知らない間にグリスが手袋に付着してしまいその手で本体を触っちゃうと部分塗装をやり直すハメになるから本当に気を付けすぎて丁度よい位です。

 

本体を吊り上げながら本体底面に外気導入口を取り付け、下部遮熱板に擦り傷等を付けない様に最新の注意を払います。

ここ最近は床面に置いた時に底面を養生する狙いで、吊り具を出荷前まで取り付けてます。

 

燃焼テストも以前より燃焼室をキレイな状態に保てるように、テストバージョンの薪を作って検査してます。

テストバージョンと言っても特別な事はなくて、単に長さの短い薪を意図的に選択して使用しています。

 

テストの段階で普段使いの長さを投入すると、灰がドア付近に溜まって汚れる恐れが有るし、燃焼室の内部をなるべ綺麗な状態に保ちたいから通常の半分くらいの長さの薪を作ります。

 

また、これは普段の焚き付けにも大事なお作法なんですが、一旦細薪を燃焼室の一番奥で燃え尽きるまで予熱して徐々にメイン燃焼室へ炎が移動する様に焚き付ければ煙の逆流など一切なく快適な運用が可能になります。

 

どうしても寒い時は早く暖まりたいので、燃焼室に大量の焚き付けを置いてバーナーで点火したとしても、ヒートライザーが暖まらないと煙がスムーズに排煙されないので一見遠回りの様に見えますがお作法通りの操作が一番合理的です。

 

多分右ロック式の、右だしバージョンは初めての製作でしょうか。

今回は煙突は設置現場のストーブショップが担当するので、久しぶりに高木の煙突を使用しています。

 

高木のダンパーは煙突内部を遮るバタフライ面積が他のメーカーと比較して小さいので、ヒミエルストーブに接続して使用するには追加工が必須です。

もしかして市販のまま使ってしまうと、火力調節が効かないばかでは無く、煙突内部を物凄い勢いで排気ガスが抜けて行くからびっくりすると思います。

まとめ

毎回テストを終えた後、塗装のタッチアップや細部の仕上げに1~2日費やすのですが今回は事前に作り込んだのでこのままラップで包んで出荷準備に着手したいです。

 

出荷準備が整った後はストーブ運搬方法の改善実験を行いたいので3月も忙しくなりそうです。

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