時計型ストーブで遊ぶ
随分前にホームセンターで買って数年間放置していた時計型薪ストーブを雑多な薪処分の為久しぶりに使ってみた。
煙突をわざわざ買いに出るのは面倒なので、120㎜のT管をタッピングネジで止めて、工場に在庫していたシングル煙突を4本つないで燃やしてみた。
びっくりするくらいの煙発生
薪の状態が良くない事を考慮しても、びっくりするくらい煙が発生するしあっという間に薪が燃え尽きてしまう事に驚きました。
3年くらいヒミエルストーブの開発に明け暮れていたので、時計型ストーブの燃焼を忘れていたけどこんな感じだったのね。
確かに薪ストーブには変わりないけど、あっという間に薪が燃え尽きてしまうから補給がとても面倒です。
おまけに一旦火が弱くなると、薪を追加しても炉内温度が低下してしまうので煙が沢山発生しちゃいます。
この薪を追加→煙発生→強烈燃焼→熾火のサイクルが高速回転するから仕事に没頭出来ません。
そして、いちいち正面の扉を開けて薪を追加するのが非常に面倒と感じました。
そんな事をしばらく繰り返していると、頭の中に燃焼改善のグッドアイデアが浮かんだのです。
廃材を使ってロケットストーブにコンバート
薪を投げ込み投入出来ないかと思った僕は、廃棄していたφ200mm亜鉛のスパイラルダクトを燃焼室の上に立てかけてみました。
するとどうでしょう、あれほど強烈に発生した煙が少なくなって綺麗に燃焼するじゃありませんか。
単に薪の投入方法を変えただけなのに使い勝手が格段に向上したので運用がとても楽です。
そして、熾火になってもスパイラルダクトの真下に炭が残っており比較的短時間に再点火して勢いよく燃焼してくれます。
とにかく、僕のお気に入りの運用に決定です。
youtubeなんかには燃焼室内部に耐火レンガなどを敷き詰め、凝った作りでロケットストーブを作る方もいらっしゃる様ですが、僕はダクトを載せるだけの簡単改造で十分です。
薪の投入口を変えるだけでこんなに使い勝手が向上するのだから、興味を持たれた方は試して見てはいかがでしょうか。
さらなる提案
そして、夢想するならば本体を粘土やレンガで覆っても良いし、煙突の途中にクッキングプレートを接続してお料理ストーブに変身するのも良いかと思いました。
このストーブの燃焼部分を時計型ストーブで代用するって訳です。
この部分を作るだけでも結構な手間なので、確か5000円位の時計型ストーブで代用できるのであれば後は調理を行うテーブルトップを作るだけだから費用も格段にお安く出来るんじゃないかな?
今は予約に忙しくて新商品を開発する時間を取ることが難しいけれど、調理テーブルを作るくらいであれば時間を確保できるし何より面白そうなので作って見たくなりました。
まとめ
時間を気にして製品を作る事も大切だけど、久しぶりの時計型ストーブ遊びでやっぱり好奇心をくすぐる遊びも大切だと改めて気づきました。
同じ事を繰り返して技能や知見が深まって行く事は勿論大切だけど、そうすると問題の解決方法が均一化されてしまい考え方のパターンに広がりがなくなる事がよろしくないと考えます。
今日クッキングストーブをお問い合わせ頂いたお客様にもご提案できるように、時計型ストーブを利用したお料理ストーブを5月の納品ツアー後に作って見ようかしら。