おうちでも簡単 部品代400円(税抜)で試したバーベキューレシピ
お肉の塊を食べる時、私の願いはたった一つ、肉汁があふれる、しっとりしたお肉を食べたい。見た目ばっちりだけど、水分が抜けパサパサなお肉を食べた時はがっかりでテンションが下がってしまいます。では一体どうやったら外国産のお肉でもジューシーなおかずに仕上げるのか。
私の失敗談を交えてお話しさせてもらいます。
去年の秋、初めてオーブン付きの薪ストーブを作ったので試運転と同時にローストポークを作った。 偶然スーパーに肉厚の豚ロースが売っていたので、引き寄せられるように買い物かごに入れて、下味を付けオーブンに投入。
数十分待って仕上がりました。
ここからが重要な工程なのに、なにも知らない私は熱々のお肉を目の前に、食べたいと言う衝動をおさえる事が出来ず、早速スライスを始めてしまいました。
あーもったいない。まな板の上や新聞にお肉から肉汁があふれ出しているでは無いですか!この肉汁こそが、お肉のおいしさと言う事を当時は知りませんでした。 なのでおいしさの源をこぼしてしまっても別に気にする事も無く勇んで試食してみると。
パサパサで味気ありませんでした。
季節は巡り先週末。久しぶりにローストしたお肉を食べたくなったので家で再挑戦しました。
おうちでお肉をローストする部材をホームセンターで買い求めると、専用の商品や最適な部材が手に入りますが、年に数回しか使わないからもったいないような気になるので、私の向かった先は近所の100均でした。
買ったのは次の4つだけ。ガスレンジ油飛びはね防止のアルミ。金串、鍋の蓋、炭500g。
合計で432円でした。
そして数年ぶりに押し入れに入れっぱなしの七輪セットを取りだしました。
工作した内容は
1)買ってきたアルミを蓋の大きさに丸め、端っこはクリップで止め。
2)お肉は竹串をうって吊るので、金串を丸めた上部に差し込む。
3)蓋を上にのせる だけです。
この代わりにペール缶や一斗缶でも十分代用出来ると思いますが、材料の入手しやすさや後片付けの手軽さはこちらの方が有利でしょうか。
そして、換気扇の下にセットして調理開始。一酸化炭素中毒の発生が怖いので火をおこす時は野外で行い、しっかり換気して調理に臨みました。
お肉から炭火の上に油が落ちると、煙が家中にたちこめるので、お肉の下にはアルミホイルで油受けをセットしました。 つるしたお肉から油が落ちると音はしますが、かなり煙の発生を抑える事ができました。
炭の熱風がお肉の表面を抜けるように完全には蓋をせず、少しだけ隙間を空けて待つ事40分。
中までしっかり火の通ったローストポークが出来上がりました。
そしてここからが重要
以前はできあがりの熱い状態を切ったので、大事な肉汁を流してしまいました。なので今回は七輪からお肉を下ろした後、アルミホイルに包んで人肌の暖かさに落ち着くまで待つちました。
お肉は調理が終わった後、しばらく休まして冷めるのを待つのが大事なポイントだったのですね。
この知識はフレンチのシェフをしている友人に教わりました。TVでも低温調理法とかで紹介されていたのと同じ原理でしょうか。
そして、人肌の温度まで落ち着いたあと、お肉を切ってみると肉汁が流れ出す事も無く、断面が水分でツヤツヤでした。食べてみると、しっとりして、とってもジューシーな味でした。去年の失敗も良い経験です。
少しだけゆず胡椒を乗せると、ビールとの相性が抜群であっという間に完食しちゃいました。