ヒミエルストーブ

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オプションの追加

 
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市販の薪ストーブは、カタログラインナップの中から最適な部品を選ぶ、選択肢の組み合わせとも言えるでしょう。

だからユーザーが、扉の取っ手方向を変えたいとか、バッフルの寿命が短いので改善してほしいと思ったとしても、そもそも販売店は代理店から仕入れているのでその様な要望を叶える機能は備えていません。

僭越ながらヒミエルストーブはそのような既存のマスプロダクトの反対側を走るミニマムメーカーなので、お客様のご要望には出来る範囲内で最大限お答え出来ればと思っています。

実験の繰り返し

これは見学時にお客様から頂いた、質問&ご要望リストです。

今までこのようなリストを頂いたことが無かったので、しっかりと読み込むとその場で解決できる項目が多いですが3点ほどは実験の上、最適な手法探さなくてはなりませんでした。

1つは差圧計の取り出し口で、2つ目は外気導入口の実験です。

 

差圧計は昨日のブログを参照してもらうとして、外気導入も平屋の屋根裏から導入しつつ内気と切り替えると言う複雑な物です。

そもそもシステムとして成り立つのか不明なので、部材を組み付けて機能するのか実験しました。

 

そして、完成後作動確認を行いご連絡したところ、見た目の圧迫感が有るので切り替え無バージョンをご希望になられました。

せっかく作ったダクトを全て分解して、また新たな配管を作り実験です。

余計な金具を取り払ったので、燃焼に関しては全く不満なく綺麗な燃焼を維持出来ました。

 

これで吸気ダクトに関してはOKと言う事になっていましたが、やっぱり配管口径が大きく圧迫感が気になると言う事ですので、フレキダクトφ100を黒に塗って燃焼を検証してほしいとご依頼を受けました。

フレキのφ100に耐熱黒を塗って天井裏2Mまで立ち上げて実験しながら、微差圧計の取り出し口も一緒に検証。

実験結果は全く空気が不足して煙が消えなかったのでφ100のフレキダクトで2M引き込むのは不可だと言う事が判明しました。

 

と言う訳で、外気導入に関しては切り替え無のシンプルバージョンで設置する事が決定しました。

微差圧計も含めここまで費やした実験日数は延べ5日。

いやー色んなパターンを試しました。

 

お客様の御用要望があれば、全てオプション扱いの有料で実験を行いますのでご相談頂ければと思います。

まとめ

全ての実験を終えて、やっと図面の改定に着手できます。

煙突取り出し口も過去に無い形状だから、図面も書き直さなくては駄目だし、その他金具類も初めて使う物があるから慎重になります。

 

この様に、お客様が持つご要望には僕が対応可能な範囲で頑張らせて頂きますので、気になる事は何でも相談してもらえれば良いかと思います。

 

最初から無理です!出来ません!

そう言って断る事は誰でも簡単にできます。

しかし、自分の気づいていない視点や運転状況の経験を得る稀有なチャンスだと考えると、実験を行い改造の効果を検証するまで判断を急ぐ事は成長の機会を自ら逃しているのではないかと思う。

 

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