カマドの構造から得た気づき
私自身初めて使用する素材、断熱レンガで組み立てるカマドは炎の経路が絶妙に計算されており実際に火を焚いてテストを行うと文章では表現できない絶妙なレイアウトに驚くと伴に、大ファンになってしまいました。
控えめに言って「最高」
個人的な意見だけど、世間で構築されているカマドの最終形態。完成形の一つだと思ってしまうくらい高性能。
何がすごいかと言えば
1)焚き口の真上は強力な火力で調理できる
2)1番コンロを通過した炎が途切れる事なく、しっかりと2番コンロの下を通過する事で同時調理が可能。
3)燃焼熱を炎の通路へ集中することにより煙が出ない状態までクリーンな燃焼が可能。通常のカマドは煙が多く発生するのがデフォルトなのにここまでクリーンな燃焼が可能とは驚愕です。
4)構造がとても簡素なのでユーザー自身でリペアが可能。
5)木製の架台上に構築しているので台車で移動が可能。やる気さえあればイベントに持ってゆく事もできる
6)本体が熱くならないので夏でも使用可能。例えば店舗への導入を考えた場合内壁への養生を削減でき、導入費用の削減に繋がるのでメリットが大きい。
ざっくりと思いつくだけでも上記のお気に入りポイントがあります。
炎が進路を変え壁面衝突する場所で強烈な熱交換が行われると同時に本体が断熱素材で構築されているので過去に見たどの風景とも異なる炎の動きを観察することができました。
私自身、文章を目で追っても「あっそうなの」と思うだけなんですが実際に見てみると感動しちゃいました。そのくらい実物の威力って強力なんです。
初めて見る光景をじっくりと観察する事で今まで自分の中で疑問に思っていた耐熱と断熱素材の使い分けやストーブ内部でどのように部材を配置すれば希望する高温を作り出すことが出来るかなどを明快にイメージ出来るようになりました。
今回の気づきが正解では無いけど、効率の良い薪ストーブを設計する上で闇雲に経験を積み重ねて改善するアプローチとは異なる道を手に入れたのかも知れません。