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蓄熱ストーブでテントサウナを楽しむ

 
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蓄熱式の薪ストーブは目地を入れると分解できないし、使用する場所で施工しなくてはならず、職人が泊まり込んでの作業になるのでちょっと高価な暖房器具だと私の中では考えてます。

しかし、遊びレベルであれば目地を入れずレゴブロックの様に単に積み上げるだけでも十分楽しめる事が分かってきました。

十分楽しめるだけでなく、テストを改善のサイクルを爆速で回すことが出来るのである意味最強の開発ツールだと言っても過言ではありません。

私は自社で在庫していた250個の耐火レンガを思いつくままに積み上げてサウナでテストを行い、気になった部分を改善してとりあえず現在の形状に到達しました。

ストーブとして使用するのであれば煙突を2重にしてガラスが入った扉を作るけど、実験なので普通レンガを積み上げてバッフル部分は6丁レンガを使用。

使用しているレンガは設計者によって選択の趣向が異なり、最も入手が容易なのは工事現場に近いコメリで注文して引き取りに行くのが安くて簡単。

けれども私は備前の三石耐火レンガの製品を購入して使用しています。

コメリとの違いは、使用している粘度が均質で目が細かく寸法がしっかり出ているので空積みでも安定した寸法出しが可能。 価格も1個当たり40円程度UPするだけなので私的には三石を選ぶことが合理的と考えます。 しかし、一般ユーザーだと配送の受け取りにフォークリフトが必要で有ったり、引き取りの場合は岡山県備前市まで赴かなくてはならないので何かとハードルが高いのかも知れませんね。

蓄熱ストーブの構築を精度よく実施する為に必要なのは何よりも経験有るのみ。

海外の文献を読めばそれこそ星の数ほど作り方や図面を見つける事が出来るけど、蓄熱ストーブに関しては実際に手を動かして身に着けた経験則が一番役に立ちます。

ヒートベンチやダウンチャンネルを設けたおしゃれなストーブも沢山あって目移りしちゃいますが、基本に忠実でシンプルな形状で有っても十分楽しめるので私はシンプルな形が好みです。

そして、今回テストしたストーブはシンプルな形状を保ちながらも内部へしっかりと蓄熱する形状を盛り込んでいます。

ただし、在庫していた120㎜のシングル煙突を使用している関係でドラフトが弱く、燃焼室に炭が滞留するので燃焼時間の短縮を兼ねてマキタのブロアーで強制給気。

ブロアーの威力は絶大で、炭が真っ赤に昇温し耐火煉瓦の内側が赤く変色するのでバッフルを起点に蓄熱体に付着している煤がキレイ焼き切れます。

インスタに投稿した今回の制作風景はこんな感じ(写真をクリックするとインスタのリールにアクセスします)

ブロアーの使用と蓄熱層を追加した効果は絶大で、テントを被せて1時間くらいは猛烈な輻射熱でテントフレームが高温になるので不用意に触れるとアチチッとなります。

そして時間が経過するほどに温度がマイルドになり、3時間を過ぎる事には暑い室内ていどの気温になり過ごしやすくなるので時間の経過とともに変わる室内環境を楽しむ施設かと。

実際に入った感想は上記写真をクリックしてリンク先のインスタを参考にしていただければ良いかと。

個人的には、控えめに言って最高のテントサウナだと自負してます。

サウナ用蓄熱ストーブを作る過程で、鉄板で作る薪ストーブとは異なる燃焼のアプローチや蓄熱への気づきを得る事が出来る。

単に薪ストーブの製作を繰り返すと、有る水準に達すると同じことの繰り返しになってしまうので、心の中から生まれるわくわく感が減ってしまうけれど新たな分野を探索する事で薪ストーブの技術を活かし知見の幅を大きく広げる事が出来る事が面白い。

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